マサ 佐藤

2018 03 Jul

算数で架空の靴屋を科学してみる?

★靴屋さんを算数で分解し考えてみる。

今回は靴屋を算数を使い分解し、靴屋さんのことを簡単に考えてみたいと思います。

(例)

・売上100億円。1店舗辺りの平均売上1億5千万円(67店舗)

・標準展開アイテム数は100。1アイテム辺りの平均カラー数3。サイズ展開6。

・1アイテムの平均販売期間(年間定番などもあるので)4か月。1点単価7000円

 

上記のような架空の靴屋さんがあるとします。

 

ということは?標準展開アイテム数が100で販売期間が4か月なので、期での商品アイテム数は300アイテムを投入するということになります。ということは?

→100億円÷300≒1アイテム辺りの平均売上金額約3300万円。

→3300万円÷1点単価7000円≒1アイテム辺りの平均足数は約4700足

という数字が導き出されます。

★更に簡単な算数を使い分解してみる。

→4700足÷平均カラー数3≒1カラー辺りの平均足数は約1570足。

ということになります。

 

仮にこのような組織が自社商品を出しているとし、カラーミニマムがあるとすれば、このような計算をすれば、どのくらいミニマムによる余分な商品が出るか?などということが事前に解る筈です。

例えば、カラーミニマム500だとすれば、上記の組織はおそらく殆どミニマムクリアできる筈です。しかしながら、すべてのカラーが同じように売れるわけではないので、3カラー展開のうち1カラーは平均の3分の1以下の発注数量になれば、カラーミニマムをこなせないカラーがかなりの量が出てくるということです。また、販売期間を短くしアイテム数を増やせば、もっとミニマムがいかないカラーが出てくることでしょう。

このようなことが事前に解っていれば、ある程度の対策が事前にとれる筈だということです。

 

★1店舗にSKUどの程度行き渡るの??

更に別の算数をしてみると?

→1カラー平均数約1570÷平均サイズ展開6≒1SKU平均260足。

→1SKU平均260足÷67店舗≒1店舗辺りの投入SKU数約4足。

 

ということになります。ここまで分解すると?上記の組織は実は1SKU約4足程度しか、店舗に行き渡らないということになります。売れるサイズは問題ないでしょうが、売れないサイズは店舗には1足程度しか入らないでしょうし、ましてや売れないカラー・サイズなどは行く届かない店舗あるだろうということが想定されます。

 

またSKUの多い靴屋は、店舗配分が大変であると言えますし、店舗間移動等の経費も増大するかもしれません。

更に、機会ロスを恐れ無駄にサイズ展開を増やしたり、(実際は)売れていないサイズの発注数を増やしたりすると、在庫増加の要因となる筈です。

 

★算数を使い分解すれば、ある程度の事前シミュレーションはできる?

上記のような算数を使い数字を分解し事前シミュレーションをしておけば、起こりうる事態を想定し事前準備をすることが可能になります。また数字を分解することで、問題点が具体化し、的確な対応策を打つことも可能になる筈です。

 

だからこそ、目先の数字や「感覚」だけの議論等に終始せず、一度皆さんの組織を分解し、問題点を具体的の抽出。解決策を打つために算数を使い科学してみてはいかがでしょうか?

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