マサ 佐藤

2018 09 Apr

追悼

★あまりにも急だった...。

先日。悲しい知らせがあった。

このブログでも何度か書いているように自分がこの業界に初めて足を踏み入れたのが、物流倉庫のアルバイトからだった。その初めての仕事で初めての上司にあたる方が、先日通勤途中に倒れ亡くなったという話を聞いた。自分が無謀な?独立を果たしてからも自分の才能を褒めてくれ、応援してくれていた人だった。また先日も一緒にお茶をしたばかりで、SNSでも連絡を取り合っていたので、あまりの急な知らせにただただ愕然とした。

 

それにしても、時に人の死というものは不条理である。

 

★整理整頓の大事さを教わった。

今回はその初めての上司の方の思い出話を綴ろうと思う。

 

その方に初めて出会ったときの印象は?

「ただの女好き。酒好き。そして飄々とした人」と感じ、正直自分はあまり好きではなかった。またその方から見れば当時の自分は態度も仕事覚えも人一倍悪く、本当に自分のことが腹立たしく嫌いだっただろう。

しかし、月日が経ち仕事を教わる過程で、「商品はお金。大事に扱わなければならない!」とパッキンの作り方。しわにならない収納の仕方を徹底的に教えて頂いた。また、日々大量に入荷してくる商品を店頭に入荷させるための人員配置の正確さ等時間が経つにつれ、その仕事に尊敬の念を覚えた。

 

また、その方のデスクは常に整理整頓され綺麗だった。だからこそ、人員配置がうまく仕事が滞りなく進むのだろうということも、その振る舞いをみて教わった。

★ブランド創成期。自分の我がままを受け入れてくれた。

それから私が店舗勤務となり、交流することが少なくなったが、それから数年が経過し当時の会社でメンズが立ち上がったとき。私がMD。その方が生産管理としてまた仕事を共にすることとなった。

 

当時は思ったように売れず、イライラする自分を時に励ましてくれたり、一緒に酒を飲み愚痴を聞いてくれたり。精神的な支えとなってくれた。また、当時常識だと有り得ないことや無茶を言う自分のアイデアを何の文句も言わず実行してくれた。そして、数年がたちそのメンズブランドが売れるようになった。

 

9つも年下の自分の我がままを受け入れてもらえたのも、その方の懐の深い人間性のおかげだった。

 

そんな多大なる恩義がある方が突然亡くなったことが未だに信じられない。そして、自分は何のお礼も言えていない。ただただ情けない限りだ。

ただ、そんな不義理で我がままな後輩である自分が出来ることは、悔いを残さないように、今自分がすべきことをするだけだ。そして、少しでも成長した姿を天国より見守ってほしいと思う。

 

本当に自分のようなものをいつも励まし、支えて頂き本当にありがとうございました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。