マサ 佐藤
顧客目線ではなく上から目線でないか??
★店頭勤務から本部勤務になったとき知らない言葉ばかりだった...。
私はこのブログでも良く書いているように、店頭勤務が長くその後本部...。MD等の業務に携わることになりました。そのような店頭から本部へと。立場が変わった時に感じたことと言えば、「本部では知らない英語が多く飛び交う!」ということでした。しかも、今のようにGoogleなどありませんでしたし、本部の方も一々言葉の意味など解り易く教えてくれる筈もないので、「知らない言葉(英語)をあたかも知ったかのように」振る舞うことが多くありました。
また転職する際も同じような経験をしました。例えば、バジェット(予算)QR(クイックレスポンスの略(素早い対応))等知らない英語言葉が当たり前のように飛び交い...。
また上司に「佐藤君サマリー(要約・概略等の意味)作っといて!」なんて言われても「こいつ何言ってんだ!!」的な顔でキョトンとすることもよくありました。またその組織では当たり前に使われている言葉を教えてくれるわけでもないので、Google片手にしれっと英語の意味を良く調べていたのを思い出します。
この業界には私と同じような経験をした方も実は多いのではないでしょうか??
★浸透していない英語が好きな業界??
私もこのことで「何か自分はよっぽど頭悪いんやな~」と悩んだ時期もありました。しかしながら、そんな経験をしたにも関わらず、私が上司になったときに「カッコつけた英語」で部下に指示を出していました。
そんなある時。部下の反応をみると以前の私と同じようにキョトン顔され、実は指示が理解できていないことが多いと気づきました。それからはなるべく「浸透していない英語」は使わず、なるべくわかりやすい日本語で指示を出すようにしたら部下たちの理解力は速まりました。
上記の例のように、この業界はえてして浸透していない英語が当たり前のように飛び交います。ファッション・アパレル業界ということもあり、欧米的なものが好きということは理解できますが、そのことが実は多くの人。とくに組織内の実務者や消費者である顧客の視点から見ると、実はルー大柴や小池百合子の言葉のように「この人たちは(わざわざ浸透していない英語を使い)一体何が言いたくて、伝えたいのだろう??」と。ただただ戸惑わせるだけの材料になっていると感じるのは私だけでしょうか??
★カッコつけた英語は上から目線にしか聞こえない??
また昨今。EC等の文言を読んでいると、この業界の悪い癖なのか?浸透していない英語が飛び交っています。例えば、
”現代風にモディファイされたミリタリー風シャツJKはコーディデートをイージーにする”
業界の仕事が長い私なら、なんとなく理解できますし、敢えて特化したファッショニスタをターゲットにしているブランドならば「かっこつけた英語」を多用してもいいでしょう。しかしながら、服関連の仕事ではない多くのマス層の顧客の側からみたどう感じるでしょうか??おそらく意味がわからない筈です。
またこうした、浸透していない英語を多発する姿勢は、顧客の視点や実務者の視点でみれば、なんだか「上から目線の感じの悪い、いけ好かない野郎」に感じることも多々あることでしょう。
★顧客目線が必要ならば通訳の必要のない言葉で
昨今。この業界の不振が叫ばれるとき。「顧客目線」と言う言葉が出てきます。しかしながら、本当の顧客目線で立つのならば、「業界の常識は顧客の非常識」という姿勢で、まずは通訳不要な言葉で、顧客や実際の仕事の最前線に立つ実務者に呼びかける!このことが一番必要なことではないでしょうか??
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