児玉 千恵子
衣服のソムリエ育成ゼミナール『ボディ&スタイリングフィッター』 月刊ファッション販売3月号 連載第3回「パンツ~編 」
わが国ではパンツ(米国発)と言えば、下着のパンツやズロースを指していた時代もあった(70年代の初め頃まで)。
一方で、仏語の「ジュポン(jupon)」がなまって造語となったのが「ズボン」。
「スラックス」は、単品物のイメージでスポーティな長ズボンのニュアンス。
そして、英国発の「トラウザース(trousers)」は、上下お揃い(セットアップ)のボトムをさす。
3月号では、 近年の暮らしに定着したパンツという表現で、衣服の「ソムリエ&フィッター」について誌上で開講させていただく。
◇ パンツのメカニズムとデザインのバリエーション
欧米人はパンツを腰ではき、日本人は胴(ウェスト)ではく・・・と言われてきた。
インポート物には、ウェストベルトなし(ベルトレス)や、ローウェスト、ベルト幅が細くて芯のないボトム(パンツ・スカート含)が多いが、 近年は年代を超えて、腰ではくスタイル(デザイン)に男女ともに慣れてきている。
パンツの種類は、ショーツからキュロット、バミューダの他に、スウェット、スパッツ、スキーパンツのようなニットや、 ストレッチ素材混合のタイプまでと、おおよそ40種類ある。
パンツの命(メリットや特性)といえば、機能性(動きやすさ)とシルエットにある。・・・(本文冒頭より)・・・
パンツといえば、ベテランの販売スタッフが、「今、はいているパンツ(自ショップのユニフォーム)が、ステキにはけなくなったら、私はプロではなくなる・・・」 と語っていた。
その彼女、決して若くないが、今現在も大型店のインショップで精力的に売り上げを作っている。
月刊「ファッション販売」3月号、CSと販売力の向上を目ざした 「衣服のソムリエ 育成ゼミナール ボディ&スタイリングフィッター」 書き下ろし好評連載第3回は、 「パンツ-編」。
今号から、オリジナルの「パンツのソムリエ&フィッター技能力テスト」(エキスパート編)を掲載。是非チャレンジを!
今号の主な内容は・・・
◇ パンツのメカニズムを知る
◇ パンツの裾仕上げ
◇ 裾仕上げ時のピン打ちのコツ
◇ 股上寸法(実寸)とは?
◇ パンツのわたり詰め
◇ 厚手の生地の股下直し
次号は「スカート-編」・・・お楽しみに!
第1回「人の身体と部位名称-編」
第2回「スタイリング&上着-編」
〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
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