児玉 千恵子

2020 01 Jan

梅春の商い人は春の海へ出航するクルーのように・・・ ストアーズレポート連載第174回 「商いの実学・遊学・雑学」

 「新年おめでとう」「初春のお慶びを・・・」「Je vous souhaite une bonne année.」 「想紅(おもいくれない)」・・・。
 年神様をお迎えするために、玄関のサイドボックスの上に、木製の大きなサラダボールを花器にして、祝い花を生けてみた。
 万年青(おもと)(花言葉は、不老・長命・母性の愛・相続)に、ショッキングピンクのデンファーレを組ませ、白玉椿をアクセントにするバランスで創った。
 庭に出ると、南天の枝が寒空を仰ぐように広がり、万両(我が家は白い実)と、2年ぶりに赤い実をつけた千両が視界に飛び込み、庭全体で正月を寿いでいるかのよう・・・。
 「七草がゆ」は、中華風にしてみよう。春の七草を入れて体調を整えるのが慣わしだが、筍、椎茸、青梗菜を入れ、長ネギと生姜の細切りを入れるとたちまち中華がゆ風になる。
 各地の商空間では、「買い物」運にあやかりたいと、お財布の紐を、どの位ほどいてくれただろうか?
 衣料関連の売場には、梅春物の新作とマークダウンが混在しているが、昨年末に、アウトレットと銘打って、すでにバーゲンを仕掛けていた百貨店もあった。
 消費税アップ後の業績の浮き沈みは、大半が予想したように推移したが、令和天皇の即位関連のお祝いムードの余韻や、第32回オリンピック2020開催への期待と、 関連商品の需要に希望を見つけていきたい。
 三が日が過ぎて、新年の船は春の海へと漕ぎだす。
 商いの最前線にいるスタッフは、豪華な客船のクルージングのように、穏やかな波も、荒々しい波も乗りきって、最高の「おもてなし」でお客さまをお迎えしていきたい! ・・・(本文冒頭より)・・

 「ストアーズレポート」2020年1月新年号の児玉千恵子書き下ろし連載第174「商いの実学・遊学・雑学」は、『梅春の商い人は春の海へ出航するクルーのように』!
THE FLAG SHIPS (C) DOMINANT LIMITED

その土地(福山)ならではの作品(商品)を発信していきたいと、クリエーターと職人がスタートさせた工房のようなショップ THE FLAG SHIPS

 今月の「閃きの伝言板」では、・・・2020年の商いのキーワードとして、「美意識・美の探求・美しい作品」という3つの「美」を提案する~美人メイクを施すプロたち 吉田沙保里さん 雑誌「ku:nel」を深掘りする。
手仕事人たちの工房で、昨秋11月に福山駅前にオープン、10の企業・職人とアーチストたちが協同出展して注目を浴びるTHE FLAG SHIPS
刺激的だった絵画展として、日本・オーストリア外交樹立150周年記念「ウィーン・モダン」~クリムト、シーレ 世紀末への道~(大阪中之島・国立国際美術館)を、 独自の視点でとりあげる。
 2020年、美しい暮らし、美味なグルメ、美しい心がけ・・・といった心支度で、商いに邁進できるようにしたい!

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〔PHOTO:DOMINANT LIMITED〕
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