児玉 千恵子

2021 22 Jun

たおやかな「おじぎ」 FB連続小講座 販売業務におけるパフォーマンス ④ 

(C) DOMINANT LIMITED C.KODAMA SC内で椅子に腰かけていると、従業員通路の扉から休憩後のスタッフが2、3人ほど出てきて、一人ひとりが一瞬立ち止まり、誰にというふうでもなく30度の「おじぎ」(普通礼)をしていた。
 マナーがいいと感じる入店客もいれば、目障りと映る人もいよう。高級ホテルの館内やフロアーで、お客さまとすれ違ったときのニュアンスとは異なるから会釈(15度)で充分だと思う。
 各地の百貨店でも同じような光景を見かける。
 エレベーター前に、お客さま用のソファーが置かれ、そこにお買い物途中やお買上げ後の方が座っていると、従業員用ドアからスタッフが頻繁に出入りしては立ち止まり、先のSCと同じような光景を繰り返し通り過ぎていった。そんな空気の流れではホッと腰を下ろしていられない!
 良かれと努めているサービスを、折にふれて「ありがた迷惑ではないか」と点検してみよう。
 素朴な疑問だが、おじぎをするとき、手は右手が上か左手が上か?
 以前にテレビで料亭の女将たちが登場する企画があったが、100人中95人が、右手に左手をのせてお客さまをお迎えしていた。
 また私が東京の住人だった頃、公的機関からの要請で「日本バンケット事業協同組合」のマニュアル作成を仰せつかったが、バンケットコンパニオンは、左手を右手に重ねるおじぎがルールだった。
 ハートさえあれば、どちらでもかまわないと思うが、・・・(全文は、6/22の繊研新聞紙上を!)

 《バックナンバー》
 
 ◇ 販売業務におけるパフォーマンス ①「CSとパフォーマンスの天秤棒」
 ◇ 販売業務におけるパフォーマンス ②「服(福)の女神の好物は?
 ◇ 販売業務におけるパフォーマンス ③「目ヂカラと体話&対話

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