山根 由実
2020
24
Jul
パリメンズ2021SS終了 -振り返り vol.1-
パリメンズが終了しました。パリメンズとしては初のデジタル・ファッションウィークでしたが、いろいろと学びがあり、現地に行けない寂しさはありながらも、コレクションの発表を日本でリアルタイムで観られるという楽しみもありました。
それぞれのブランドが、趣向を凝らしたデジタルコンテンツを披露する中で、印象に残ったものをいくつか紹介していきたいと思います。
1つ目は、ロエベ(LOEWE)。
ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ・ディレクターになってから伝統と若々しさ(フレッシュさ)のバランスがとても素敵だなと思っていたのですが、今回の発表の仕方も独特で好きでした。
それは、デジタルとアナログの融合。「Show in a box」と呼ばれるコレクション制作のプロセスをひも解くためのセットがインフルエンサーや世界中のエディターなどに送って、それと一緒に発表を見てもらうという試み。「経験」としてコレクションを楽しんでもらおうという意図だったようです。「Show in a box」にはカラーパターンやインスピレーションになったものの写真などが入っていたようです。
そしてコレクションの発表は、ジョナサン自らが、コレクション制作のプロセスを語るというもの。
展示会やショーとはまた違ったアプローチで、貴重な映像だったと思います。
ぜひ、「こちら」からご覧ください!
デジタル化がどんどん加速する中で、アナログの良さをどうデジタルで伝えていくか、ということはブランドの世界観を伝える中でとても大切なことだと思っています。ジョナサンのアプローチは、そういう意味でもとても面白かったと思います。