上野 君子
メルカリおそるべし
今年1月に投稿して以来、11か月もご無沙汰していたので、久々の投稿です。
最近の個人的ニュース?として、メルカリにはまってしまったことをお伝えしたい。
もとはといえば、長年蓄積された家の中のもの、特に服や雑貨類をどうにか減らさなくてはならないというのがきっかけ。60代も後半になると「終活」も現実味おびてくる。
ただ、いわゆる「断捨離」には抵抗感があった。その思想には共感できるが、「断捨離」というと、テレビ番組で映されるあの大きなビニール袋に入ったごみの山が連想される。なんともったいない! まだまだ使えるものがどうして廃棄なのか。
少しでもそれを好きになってくれた人にゆずりたい。そこで、最初はフリマを考えたが、フリマを開いたり参加したりするにはそれなりの障壁があることを痛感した。フリマの場所や手段もそうだが、そもそも私は運転免許を持っていないので、車による移動が不可。そうなると大荷物の移動手段が大変難しくなる。
昨今の流れでいくと(特にコロナ以降)、フリマよりメルカリというのははじめから分かっていたが、なんだかめんどくさそうというのが最初に来てしまって、結局は長いこと放置していた。
それがある時、SNSの広告に導かれて、メルカリ初体験となったのをきっかけに、既にこの2か月ほどの間に、10以上の品物を出品し、かなりの比率で売れている。最初に出したものが半日で売れたことに気をよくしたことが大きい。なんといっても、スマホで簡単に出品したり、取引したりできるので便利なのだ。それなりに経験?を重ねてくると、何が売りやすいのかというのもわかってくる。
何が売れるかって、それはやはりブランド物だ。私は決してブランドマニアではないが、長年、定期的な海外出張を続けていただけに、それなりにタンスの奥で眠っているものもある。
1980年代にパリで入手したものは「ヴィンテージ」として出したら、海外コレクターをあっせんしている業者がすぐに買ってくれた。中には、出品の手順を終えた直後、数秒で売れたものもある。今となっては、もう少し高い価格をつけておけばよかったかなとも思うほどだ。
あと、大切なポイントとしていえるのは、送りやすさだ。送料はたいがい出品側が負担する方が売りやすいので、あまり大きなものや、規格外のものは難しい(送付方法はいくつかあるのだが、郵便ポストに入るものが一番安く簡単)。したがって、炬燵のように大きなものはいくら処分したくてもなかなか難しいわけである。
匿名発送に便利な、ゆうパケットポストの発送用シール
ただ、メルカリで儲かるというレベルにはなかなかいかないのが現実だ。
物には相場というものがあるし(実際に値段をつける時に、他の出品価格をチェック)、ここが大きな落とし穴なのだが、売上が少したまると、ついつい欲しいものを検索して見てしまうのだ。売上金でお買い物、それがメルカリ側の狙いなのである。
実際に、アンティークのアクセサリーなども、コレクターが良心的な価格で出品しているケースが多く、そこらへんの蚤の市よりも欲しいものが見つかる。サイト上でじっくり見ることができるのもいい。
結局、比較的時間に余裕のある人たちの「物々交換」を楽しむ場になっているのだ。まさに、リサイクル。こうして世の中は回っている。
長崎の雑貨店が手作りしているクリスマスリースが届いた。自然の素材を使っているので、開けた途端にいい香りが。