上野 君子

2019 10 Apr

手作りママレードで料理を楽しむ

贈り物をいただくのは、うれしい。

それが手作りのものだったりすると、なおさらうれしい。

 

3月末に、手作りのママレードをいただいた。

その方のご実家である鎌倉の庭で膨大に採れる夏ミカンから、作ったものらしい。

収穫はさることながら、皮をむいて細く刻み、時間をかけて鍋の中で煮る作業にはものすごいエネルギーがかけられているに違いない。

 

料理にも向くように甘さ控えめにしてあるということだったので、私は早速、肉を煮込むことにした。

カップ1杯ほどのママレードをたっぷり使い(その他、醤油と酒と水)、結果、次のように同じ煮汁で「三毛作」まで楽しませていただいた。

 

その1、豚肉のスペアリブ

その2、大根&牛蒡&ゆで卵

その3、鶏肉手羽先

 

ことこと長時間煮込んだので、味がしっかりしみている。

しかも、みかんの香りが強い。

スーパーで売っている通常のママレードならこうはいかないだろう。

太陽を浴びながらすくすくそだった夏ミカンの木。私はその鎌倉の広大な庭とそのご家族の歴史に思いをはせた。

 

そのあまりのおいしさに、料理の写真を撮ることなどはすっかり忘れてしまった。