上野 君子

2019 21 Sep

お花を遠くに送る難しさ

遠く関西に住む友人のお母さまがお亡くなりになって一か月。直後に弔電を送ることも考えたが、少し経ってお花をお届けしようと思って、そのタイミングがやってきた。

関西の花屋の心当たりはないので、関西の知人にセンスのいい花屋のお勧めを聞いて、その花屋に直接交渉したのだが、これがなかなか大変だった。

サイトからの問い合わせフォームを何度か送っても反応なし。メールにも返信がない。電話すると両方ともシステム不良なのか、届いていないことが判明。そういうやりとりを繰り返し、やっと注文が完了したという次第で、結構疲れるものがあった。

 

お花を送るに当たってはいろいろ苦い思い出がある。

もうかなり前、アメリカで知人が亡くなった報せを受けて、そのお嬢さんにお花をと、ネットで現地の業者を調べてお花を送った。もちろん振り込みを済ませ、宛先を知らせたわけだが、いったいどのようなお花が相手に届けられたか、まったくわからないままで終わってしまった。そのお嬢さんからは受け取ったという連絡ないので、こちらから聞くわけにもいかない。届いていたとしても、ひどいものがひどい状況で送られたのではないかといまだに気になっている。

 

もっと身近な話になると、私の両親が亡くなった時、仕事で関係している組織から父母それぞれに、立派なお花が自宅に届けられた。両方とも「花のキューピット」という、注文すると現地の花屋から届けられるというシステムを利用したものだった。

私の住んでいる地域では確かに一番店ではあるのだが、そのお花がなんとも寂しいものであった。立派ではあるが心がこもっていない形式的というか(たぶん仏壇前にはこういうスタイルになるのかもしれないが…、うちには仏壇ないし)。

 

いただいてうれしかったお花のアレジメントは、その方の行きつけの信頼できる花屋で直接頼んでいただいたものが多い。

ただ、遠く離れているところに送ってもらうというのも、その宅急便で送られる道中の時間を考えるとちょっと迷ってしまう。

これからこういう機会も多くなるだろうが、何かいい方法はないだろうか。