上野 君子

2021 25 Jul

ワンピースが着たい

今の私の願望――ワンピースが着たい。
イメージは、パリの夏の夕暮れ。夕暮れといっても8時や9時まで明るい夏のヨーロッパのこと、コバルトブルーの空のもと、どこかのカフェかレストラン(もちろん外のテラス!)でくつろぎながら食前酒を飲んでいるイメージか。南仏の田舎町でもいい。パリならシャンパン、南仏ならパスティスか。いや、私のことだからビールかもしれない。

そういう時には、なんといってもサンドレス。夏には夏の装いがある。
涼しいし、キュート。女性らしさもある。ヴァカンス気分が楽しめる。
近年は日本でもゆったりした風通しのいいようなワンピースを着る人が多くなったが、ヨーロッパでは60年代風や70年代風のミニドレスも多く目にする。おしげもなく肩や脚を出したスタイルがまぶしい。

先日のオリンピック開会式の入場行進を見ても、なぜかワンピースのユニフォームにひかれた。先頭を歩くギリシャの女性選手のユニフォームがワンピース。国旗にちなんだブルーと白の色合いが良かった。
昨今のジェンダー的にいうと、いろいろあるかもしれないが、ワンピースは魅力がある。

ここに使った写真は、2019年7月のパリ。百貨店の売場などで撮ったもの。
もう2年が経つ。この時季はもうパリに行くこともないかもしれない。