上野 君子

2020 08 Jun

フィットネスクラブを退会

10年前、この街に来た直後に入会したフィットネスクラブを、今日、退会した。

その前に都心にいた時は、この業界でははしりだったチェーンの第一号店のオープン間もなく入会したので、その時からあわせると、33年。いやその前もジャズダンスやエアロビクスなどに通っていたので、かれこれ40年近く、こういう会員制クラブに在籍していた。
毎月の引き落とし額は1万円ほどだが、その30年分、40年分と考えるとけっこうな投資である。
近年は海外出張のある時以外は、平均して週2回ほど、毎月10回以上は利用していたから、もとは取れていたと思う。
もともと運動は得意ではなかった私が、かろうじて体を動かすことを習慣化できたのは、会員制クラブのおかげと思っている。つまり、長年にわたり、私の日常において欠かせないものであったのだ。

それをなぜ断ち切ったか。
直接的な理由としては、毎月出ていく固定費の見直しだ。ただ少し前まではまさか退会するとは思っていなかった。
コロナ禍のステイホーム生活によって、家でもユーチューブを見ながら続けられることを発見。家では自分の都合のいい時間、自分が快適な空間と環境(室温、BGMなど)で運動ができることを知ると、フィットネスクラブでのさまざまな不満やストレスを我慢することが嫌になったのだ。
とりたいクラスがとりたい時間帯(自分の行ける日時)にあまりない、ヨガのクラスが充実していない、室温が低い時が多くて具合が悪くなる、バスや電車でわざわざ通うのが億劫だし時間を浪費する(家の近くの徒歩圏内にあれば続けられただろう)……などなど。

自宅で一人運動するのと、クラブでインストラクターに導かれながらのグループエクササイズに参加するのは、それぞれ異なるもので、その両方がバランス良くあるのがいいに越したことなないが、ここでちょっと休んでみるのもいいなと思った。
もし必要とあれば、いつでも再入会できる。

体質的にコロナ太りにはならないまでも、筋肉の衰えを感じるし、本来ならプロの指導の下で運動するのが大切ではあるが、その分、バス代節約を兼ねてウォーキングに励もうと思っている。

これはフィットネスクラブの例えだが、その他にも思い込みを捨てて見直すべきこと、切り捨てるべきものはまだあるのかもしれない。