宮田 理江

2019 12 Apr

英国の50年代ルックが着こなしのお手本に 映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』

映画『アガサ・クリスティー ねじれた家』が2019年4月19日(金)から公開されます。1950年代の英国を舞台にした一級品のミステリーです。「ミステリーの女王」と呼ばれる英国作家、アガサ・クリスティーの原作小説『ねじれた家』を、ミッドセンチュリーのムードを大切に映像化しました。名女優のグレン・クローズが出演していることでも話題を集めています。

ファッションの世界ではこのところ、英国がブームです。英国紳士のシンボル的な正統派スーツをはじめとする、ブリティッシュな装いが世界的に盛り上がっています。この映画にも50年代のクラシックな英国ファッションがたくさん登場するので、その点でも見どころがいっぱいです。

 

歴史的な背景のしっかりした映画では、きちんと時代考証に基づいて、服装も再現されるから、描写が正確です。9人の家族のうち、過半数が女性なのも、ウィメンズファッションを見る楽しみを用意してくれます。

大富豪の一族が暮らす、荘厳な屋敷で事件は起こります。邸宅の主、レオニデスが死体で発見され、孫娘のソフィアは元恋人の私立探偵、チャールズに捜査を依頼。屋敷に住み込んで、一族のそれぞれから聞き取り調査を始めたチャールズでしたが、犯人の目星はつかないまま。そして、やがて次の殺人が――。

物語そのものも謎めいていますが、一族の住む屋敷のたたずまいも、どこか不気味でミステリアス。最後まで犯人を見極めきれない、スリリングな構成に仕上がっています。

 

聡明で仕切り屋タイプのソフィアをはじめ、登場する女性キャラクターはそれぞれに性格づけがはっきりしていて、各自の装いもその人柄を映し出しています。リッチな富豪一家ならではの、リュクスな着こなしは、全体にダークなムードの漂うストーリーに、あでやかさやフェミニン感を添えてもいるようです。

「ブリティッシュ」と「クラシック」という、今のファッショントレンドの2大テーマを両方とも兼ね備えているこの映画は、モードな装いのお手本としても見習いたくなる場面がたくさんあります。もちろん、謎解きミステリーとしての面白さも、クリスティー本人が「最高傑作」と認めたほどだから、最後の場面まで、予想を裏切る波乱続きのストーリー展開を楽しめるはずです。

 

アガサ・クリスティー ねじれた家
nejire-movie.jp

4月19日(金)角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿他全国公開

©2017 Crooked House Productions Ltd.

 

Written By Rie Miyata

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