宮田 理江
「バーバリー」クリストファー・ベイリー氏のラストコレクション、若手ショーにエリザベス女王の来臨 2018-19年秋冬ロンドンコレクション解説
2018-19年秋冬ロンドン・ファッションウイークが、2月に開催され、取材に行ってきました。17年にわたって、「バーバリー(BURBERRY)」を支えたクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)氏のラストコレクションも見ることができました。「Time」をテーマに、タイムレスな作品を披露。1980年代から現代に至る「バーバリー」のアーカイブを、ロンドンらしいストリートカルチャーと交わらせました。
まだデビューから2度目のコレクション発表という若きデザイナー、リチャード・クイン(RICHARD QUINN)氏のショーには英国のエリザベス2世女王が来場。陛下の名前を冠したファッション賞のトロフィーを手渡されました。このような賞の創設や女王の来臨にも英国が次世代のクリエイターを育てる意欲が感じられました。こんな歴史的な出来事に立ち会えたのも、ロンドンに取材しにきてよかったと実感できた瞬間でした。
このところ、モード発信力がシーズンを重ねるごとに高まるロンドンでは、「ストリートラグジュアリー」のムードが一段と盛り上がりを見せたようです。ジェンダーフリー、シーズンレス、カルチャーミックスの勢いが加速。ダイバーシティー(多様性)への目配りが強まり、性別や民族、年齢にとらわれないミックステイストがさらに浸透していました。複数のモチーフを重ね合わせる「柄on柄」、ボディーラインを拾わず性別をぼかすオーバーサイズ、「LGBTQ+」への連帯を示すレインボーカラーなども、多様な住民と文化を受け入れ続けるロンドンらしい懐の深さを物語っています。
アパレルウェブに寄稿しました。
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【宮田理江のランウェイ解読 Vol.47】 2018-19年秋冬ロンドンコレクション
https://apparel-web.com/pickup/21684
Written By Rie Miyata
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