久保 雅裕

2018 16 Sep

MICAM、mipelが開幕

ミカムとミペル

靴の総合見本市「ミカム(MICAM)」と服飾雑貨の見本市「ミペル(mipel)」が2018年9月16日からミラノ見本市会場「フィエラミラノ・ロー(FIERA MILANO RHO)」で始まった。会期は19日までの4日間。

ジェトロパビリオン

ミカムには1396社が出展し、うち778社がイタリア企業。日本からはジェトロブースに6ブランドと他2社3ブランドが出展している。

キンキーブーツのお知らせとエマージング・デザイナーズ

初日の夜には、各種アワードの贈呈式の後に、ブロードウェイで人気の靴工場をテーマにしたミュージカル「キンキーブーツ(Kinky Boots)」のダイジェスト版が上演され、華やかにレセプションパーティーが開かれた。2日目には若手デザイナーを支援するゾーン「エマージング・デザイナーズ(Emerging Designers)」の合同ショーが開かれる予定で、ゲストにトミー・ヒルフィガーが登場する。

ディスコード

一方、ミペルには350ブランドが出展し、日本からは9ブランドが参加。「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」のバッグブランド「ディスコード(discord)」が招待され、プレゼンテーションスタイルの出展を行っている。この後、パリで独自のショールームを開いて卸先の開拓を進めるため、ミペルでの卸は行わないそうだ。また「シナリオ(SCENARIO)」という同展による若手支援のコンセプトコーナーが拡大され、日本の「ゴールディー・アッシュペー・フランス(Gorldie HP France)」が推薦するバッグの「ニコ・ジャンニ(NICO GIANI)」と阪急百貨店が推薦するバッグの「アフラ(AFHRA)」が出展していた。ミペルには1万2000人が来場する予定。

両展とも一時の隆盛から比べると縮小傾向にあるようだが、見本市好きのイタリア人を中心に韓国や中国からの来場者も増え、活況を呈しているようにも見える。少なくとも人出という点では、パリのファッション見本市より賑わいがあると感じた。

残りの3日間で、実質的な商売がどれほど進むかが課題で、日本企業を中心にその成果と注目される出展者をリポートしていく予定だ。