久保 雅裕

2018 04 Nov

コムデギャルソンとコラボしたパリのアーティスト「オレリー・マティゴ」の展覧会 スパイラルで開催

コムデギャルソンともコラボしたパリの造形美術家「Aurélie Mathigot(オレリー・マティゴ)」の本格的な個展が明日(11月5日)から東京・青山のスパイラル1階「MINA-TO」で開かれる。タイトルは「Aurélie Mathigot ~クロシェのカメラがとらえる刺繍の風景~」で、かぎ針編みやセラミックと絵や写真を組み合わせ、彼女の視点をユニークに切り取った平面作品を展示販売する。さらに日本の服飾ブランドとコラボレーションした傘、スカーフ、子供服などのプロダクトや第二弾となる最新の作品集も紹介される。初日の11月5日(月)18:30からは、オレリー・マティゴ本人も在席して、レセプションパーティーが開かれる予定だ。会期は11月25日(日)まで。

オレリー・マティゴ

コムデギャルソンとのコラボによる財布など

オレリー・マティゴは、絵や写真に刺繍を施した作品などを制作し、美術館や近代アートギャラリー、コンセプトストアでクロシェのオブジェも手掛ける。革製品、食器、装飾、内装など様々な分野でブランドとのコラボレーションを繰り広げ、パリ以外にもスイス、イギリス、日本、ブラジル、メキシコなど世界的に活躍。作品は、日常どこにでもある小さなオブジェ、例えばハンバーガー、ローストビーフ、お菓子、お寿司などをクロシェで制作する反面、森の中の大木を包むなどサイズスケールも幅広い。また、ウール、コットン、麻を木、金属、蝋に調和させるなど、異素材の融合も得意としている。

ファッション分野では、コムデギャルソンの他にもコレット、メルシーといった有力コンセプトショップでのインスタレーションやプランタン百貨店のノエルのウインドーディスプレイなども手掛けている。

パリ・ポンピドゥーセンターでの個展とワークショップの様子

ハンバーガーのセット

写真に一部刺繍を施した渋谷スクランブル交差点の作品

パリ・プランタン百貨店のクリスマスウインドー