久保 雅裕

2019 18 Mar

マッチングアプリ「fatch」を使ってみた

1月末にローンチされたファッション業界人と業界を目指す学生も登録できるマッチングアプリ「ファッチ(fatch)」を使ってみた。リリースしたのは業界の求人情報サイト、レディ・トゥ・ファッション(READY TO FASHION) だ。筆者は「プロファッチャー(pro fatcher)」というカテゴリーで指定登録され、表示されるそうなので、結構真っ当な自己紹介を記入してみた。自身のスキル、興味のあるカテゴリー(例えば、ベンチャー、バイヤー、ファッションデザイナーなど)やファッチを利用する目的(良い人脈を作りたい、情報交換したいなど)を複数選んで登録し、まずは自己紹介とプロフィールの整備は完了。通常は、その後審査を経て使用可能になる。

使えるようになると毎日12時頃に10人ほど「この人、いかがですか~?」の態でアプリ内に表示されるようになる。繋がりたければ右に、特に興味が無ければ左へスワイプして、10人分終われば、その日は終了。あとは先方も私に興味を持てば、リストに表示されるようになり、メッセージをやり取りできるようになる。毎日、10人ずつ紹介されるので、それを繰り返していけば、それなりにストックは増えていくのだが、自分からアクションを起こさないと、あまり何も始まらなさそうだ。また自己紹介があまりにも簡素な人も居り、これでは右スワイプされないんじゃないの?と。

一度だけ「とりあえず、お茶しませんか?」とメッセージをいただいたが、海外コレクション前で、結構バタバタしていた為、「私のプロフィールを見て、何かご興味ある点があれば、ご連絡ください」とお返ししたが、その後は、何も無い。なかなか勇気がいるもので、「メッセージを送っても、どうなのかな~」と気が引けたり、かと言って、待てど暮らせどメッセージは来ない。まあ自己紹介の内容に魅力が無いのであれば、それはそれで仕方あるまい。

「なんとなく」「そう言えば」的に、ふと思い付いて連絡してみようと使うには「もってこい」のツールなのかもしれない。一方で「今、こういう仕事を頼みたい」という時には、それ専用のマッチングサイトの方が相応しいのかもしれないと思った次第だ。何故かと言うと、「カメラマン」の仕事を頼みたい話が急に来て、予算的にも厳しい折で、知り合いにも頼みづらいし、なんていう時に。「あ~ファッチでカメラマンの人を右スワイプしておけば良かった」などと後悔したり。

という事は、ファッチで「この仕事やってくれる人」に対して、自らアプローチできる「オファー機能」みたいなものができると、より使いやすくなるのでは。もちろんオファーする側は公開で、される側の人物は特定できないような仕組みであれば、信頼性も損なわれないのではなかろうか。もう一工夫すると、活用術の広がりも作れるし、あとはユーザーが慣れていくことで、どんどんマッチングの制度も高まっていくのではと期待している。

まずは始めてみる第一歩を是非!!