久保 雅裕
デイトナ、ナノ、アバハウスのECトップが【リモート鼎談】「コロナ禍、その時EC部門はどう動いた?」
左上から時計回りに、ナノの越智さん、アバハウスの木村さん、デイトナの小林さん、筆者
筆者がコントリビューティングエディターを務めるUSEN『encoremode』ではリモート鼎談「どうなる?ウィズコロナ時代のファッション業界」に続いて、「コロナ禍、その時EC部門はどう動いた?」と題して、実店舗の営業停止に伴い、ECへの振り向けで忙殺されたであろうEC部門のトップに話をしてもらい、前回同様、YouTubeでの公開を行なった。
ゲストスピーカーは、デイトナ・インターナショナル執行役員EC統括本部・ロジスティック統括本部長の小林昌樹氏、ナノ・ユニバース経営企画本部・WEB戦略部長の越智将平氏、アバハウスインターナショナル取締役マーケティング部長の木村保行氏の3氏。小林氏はベイクルーズのEC部門出身で、2016年デイトナ入社以降、EC化率を30%から50%に引き上げた立役者だ。越智氏もEC化率50%の高さを誇るナノで、様々なウェブ施策を展開してきて、講演実績も多い。さらに木村氏は「アットシェルター」(アバハウスの公式サイトの前身)の立ち上げから着々とEC部門を積み上げ、マーケティング部門との両輪でトップを張っている。
さて、今回も3パートに分けて、「コロナ禍による実店舗の営業休止により、ECの役割が高まった3~5月」「各社とも在庫の振り向けや販促施策で、EC部門は大きな役割を果たした?」「その時の状況や実店舗が再開し始めて、EC部門がどのように全社サポートを進めているのか?」をテーマに話し合ってもらった。
「特に非常事態宣言下の時の記憶がほとんど無い」といった発言もあり、異常なほど忙殺されていたことを窺わせる。在庫集中が一気に進み、その物量の処理に翻弄された点やスタッフのリモートと実際の出勤の管理など、感染対策に気を使いながらの勤務の緊張感も相当のものだったようだ。さらに店舗再開後も、実店舗での売上げが100%回復する訳ではなく、引き続きEC部門の役割が大きく、その重責を感じていること、また今回のコロナ禍で一気にDXが加速している点や近未来のファッション小売業の在り方についてまで話は及んだ。各パート15~20分程度なので、是非とも視聴してみてほしい。
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