久保 雅裕

2019 26 Oct

渋谷スクランブルスクエアのファッションだけ見て回った

11月1日10時にオープンする渋谷スクランブルスクエア。10月24日に開かれたプレス内覧会に向かったが、やはり巨大すぎて全てを回るのは難しそうだったので、折角の屋上展望施設「渋谷スカイ」も諦め、2~9階のファッションを中心に回ることにした。

まず2階の「コンバーストウキョウ」はシャープな内装で、「SKOLOCT」とのコラボパーカーやロゴバッグ、山響屋の土人形の柴犬など限定アイテムが目に入った。さらに「レスポートサック」も渋谷店限定だ。

ジュンの「ナージー」や「ボンジュールレコード」、「ナイキ」も入り、ややスポーツカテゴリーが目立つ。

ポップアップスペースには、ベイクルーズグループの「ボナム&プラージュ」が出店していた。

続いて3階は、インターナショナルカテゴリー。「サカイ」「ヴァレンティノ」「サンローラン」「ジバンシィ」「ステラマッカートニー」「ティファニー」などが揃い踏み。

4階には、東急百貨店の編集売り場「428-224(シブヤ-224)」が入っていた。内容は集英社オンラインのショップ「ハッピープラス」、「Y’s(ワイズ)」、コンテンポラリージュエリーセレクトの「Dearium(ディアリウム)」、福岡のインポート中心のセレクトショップ「MOGGIE CO-OP(マギークープ)」、そしてバロックジャパンリミテッドの「リムアーク」とポップアップスペースで構成されていた。やや区画が入り組んでいるため、消費者から分かりづらく感じられることだろう。

さらには「オールドイングランド」のメンズ業態が入り、「ジョシュア・エリス」の生地を使ったダッフルコートを限定販売する。他には「タトラス」などブリッジベターの海外ブランドで構成されている。

5階は、センターに東急百貨店による大きなウィメンズシューズの自主編集売場「+Q(プラスク)」が陣取っている。また合同展から派生した「REL DESIGN SITE(レアル・デザイン・サイト)」のアクセサリー売場もあった。

6階は化粧品売場なので、ひとまず飛ばして7階へ。ここから9階までは、大手セレクトショップが固まりで入っている。

7階中央部にはトウキョウベースの「ユナイテッドトウキョウ」があり、コラージュアーティストの河村康輔氏とのコラボで「千代の富士」パーカーなどの展開がある。

ベイクルーズグループは、「ル・ドーム・エディフィス・エ・イエナ」を出店。強力な消臭力を持つ新素材「トリポーラス」を使ったオリジナル企画を打ち出す。さらに「トゥモローランド」なども出店している。

8階の「ジャーナルスタンダード」では、「QUWAGI(クワギ)」との別注アイテムを限定で販売するほか「レスポートサック」、スニーカーの「ツバサ」も限定だ。このほか「ユナイテッドアローズ」なども出店している。

9階はウィメンズ中心フロアだがアバハウスインターナショナルのメンズ・ウィメンズ複合業態の「ル・トリオ・アバハウス」も出店。「レミレリーフ」とのコラボパーカーなどを限定販売する。さらに「フリークスストア」「シップス」、エースが展開する「オロビアンコ」なども出店していた。

まず大手のセレクトショップが、これほどの高層階に出店するということ自体が珍しい。テナント側は、渋谷駅真上というターミナル集客力に期待するところが大きく、デベロッパー側としては、人気のセレクトショップでシャワー効果を狙いたかったのだろうか。化粧品が6階というのも、同様の観点からかもしれない。アクセスフロアとなる2階にはスポーツその他、その上がインターナショナル・ラグジュアリーと不思議なフロア構成ではあるが、圧倒的なトラフィックで老若男女問わず(とは言え、渋谷の喧騒からは逃れられる大人の空間だが)、集客が期待できそうだ。最初の半年間で、その雌雄を決することになるだろう。