久保 雅裕

2020 21 May

エースが完全アポの秋冬展開催

マーケティング部の山田さんがお出迎え

4月3日から展示会には全く出歩かなくなって早1ヶ月半。首都圏と北海道を除き緊急事態宣言が解除され、ニュースでは動き始めた各地の話題を追い掛け始めている。

そんな中、カバンのエースが今週から完全アポイント制で秋冬物の内覧会を本社ショールームで開いている。美容室などの予約システムを使い、マーケティング部対応のアポイントは、1日に5組までに絞り込んで対応しているそうだ。直前でもネットから予約キャンセルできる点も、こんな時期だから有難い。営業部でもアポイント制を導入し、商談テーブルも離して、こちらも予約制だそう。

予約画面もシンプルで分かりやすい

さてネットで予約を入れた今日、訪ねてみると、マーケティング部の山田絢音さんが出迎えてくれた。マスク姿でお出迎えだが、これは仕方がない。(^-^;。アルコールによる手指消毒をして入場。

スーツケースブランドの「PROTECA(プロテカ)」は、旅行需要自体の激減で、やはり大型スーツケースの売上げは激減している。だが、星野リゾート社長の星野佳路さんが提唱しているように、「回復期は近場の旅行から」となるだろう点を考えて、300円の通常サイズのコインロッカーに入れられる超小型キャリーケースに力を入れている。H45×W34×D20センチの100席未満機内持込適応サイズで、価格は48000円と57000円(以下税別)。8月中旬発売予定だ。

さて今般の事態によるリモートワークの浸透で、ビジネススタイルのカジュアル化や自転車通勤、運動不足を補うために1駅歩こうといった流れもあり、両手が空く「ハンズフリー」にできるバッグを打ち出した。リュックタイプや取り外し可能なハンドルで斜め掛けできるトートバッグなども用意。電車内で前に抱えた時に、スマホを置いて観られる便利なポケットも付いているタイプもある。


さらに嬉しい機能は、これからの季節、背中が蒸れてしまう点を補い、かつ骨盤の旋回運動に応じて動く腰当ての台座が付くモデルも登場した。こちらは5月から発売を開始しており、スーツ地が擦れて痛むことも避けられる一石二鳥のビジネスリュックだ。価格は24000~26000円。予定していたスーツケースのCMをビジネスリュックのCMに差し替えて販促を強化しているそうだ。
10月からは、働く女性がモバイルPCを持ち歩く際に便利なリュック「スリファム」シリーズも発売する。子供の送り迎えや仕事帰りの買い物時にもハンズフリーになるリュックは、働く女性の負担軽減に役立つはずだ。価格は15000~16000円。
ニューノーマル時代のリアル展の在り方の一つとして、この早い時期からトライしたエースの機を見て敏なる動きに敬意を表したい。6月からは首都圏の解除を睨んで、各社が本格的に展示会開催に動き出すだろう。「3密」を避け、適切な感染症対策を施して、安心してリアルにアナログで話せる展示会が復活する日を願いつつ、第二波を抑え込みたいものだ。