久保 雅裕

2020 18 Jul

オンラインのトレードショーを無料でスタート SOLEIL TOKYO ONLINE

ウィズコロナ時代のトレードショーの在り方が問われている。この状況が、果たしていつまで続くのか、判断がつきかねる中、補完すべき術はデジタル化しかない。
パリの「フーズネクスト」「マン/ウーマン」「ビュー」などもデジタルプラットフォームを立ち上げた。もちろん「ピッティ」もそうだ。独自ではなく「ジョア」を活用するフランスオートクチュールモード連盟の若手合同展「スフィア」やベルリンの「プレミアム」もある。「ニューオーダー」「ル・ニューブラック」を活用する展示会も。国内でも「ルームス」「ジャンブル」「マグ」がデジタル化を表明した。
そんな中、筆者が主宰する「SOLEIL TOKYO(ソレイユトーキョー)」でもリアルな展示会以外に、以前からオンライン上でのブランド紹介の企画を練っていたところに、今回のコロナ禍が襲ってきた。「アナログフィルター」ってくらいだから、ご想像の通りのデジタル音痴のオジサンだし、こんな事でもないとなかなかDXには進めない。
という事で8月から「SOLEIL TOKYO ONLINE(ソレイユトーキョーオンライン)」をスタートする。しかも無料で。凄いね~。よっ、太っ腹!!
さてソレイユトーキョーは結構グローバルで、フランスの『MODEM ONLINE』のカレンダーや『FASHION NETWORK』でも紹介されているので、意外と世界のブランドやバイヤーが見ていて、結構問い合わせも来るのだ。

FASHION NETWORK


TOP PAGEのメニュー「SOLEIL TOKYO ONLINE」
(下記赤〇で囲んだタブ➡8月公開予定)

紹介期間は、春夏と秋冬シーズンのそれぞれ6ヶ月ごとで、各カテゴリー別のブランド紹介があり、さらにバイヤーがブランドを探す際にフィルターをかけて見つけられるシステムになっている。またブランドが参加する合同展や自社展示会の日程も掲載できる。
もともと本展は、ブランドのエッセンス、いわゆる「さわり」だけを見せてマッチングし、その後の個展や営業活動に繋げていくというポジションなので、展示会カレンダーみたいなものも導入することにしたのだ。
カテゴリー別では、メンズ・ウィメンズ・キッズ・ライフスタイルなどの大きな括り方となっており、サブカテゴリー別は、ウェア、アクセサリー、シューズなどのアイテム検索が可能だ。さらにテースト別のエレガンス、カジュアル、ストリートなどのタグも用意して、希望のブランドを絞り込むこともできる。また展示会日程カレンダーを別画面で用意し、日程別に展示会を見ることができ、バイヤーのスケジュール立てに活用してもらう予定だ。

さらにメンズ、レディス、キッズなどカテゴリーの垣根を超えて、オーバーラップして、バイヤーがブランドを探す際にもタグで検索できるため、ブランド側にとってもジェンダーの違いや異なる新たなマーケットとの繋がりができる事を願った仕組みとした。
ブランドページ内では、コンセプトやSNS、HPなどの情報に加え、展示会スケジュールと写真を紹介できる。


そして各ブランドページに示されている「EXHIBITIONS CALENDAR」をクリックすると月別カレンダーへ移動し、どの日程でどのブランドが展示会を開催するか、一覧で分かるようになっている。
ブランドを見つけて繋げるまではソレイユトーキョーの役割だが、その先のオンライン受発注システムも準備した。こちらはFORSEEhttps://forsee.jp/と提携し、無料で利用できる。正確に言うと売上高2億円以下まで無料で利用できるアプリケーションなので、まずはハードル低く始められるのが魅力だ。さらに有料バージョンでは、海外からの受注にも対応しているので、その時に移行すれば良いだろう。
興味があれば、下記SOLEIL TOKYO事務局まで、「アパログを見た」と連絡してみてほしい。
info@soleiltokyo.com