久保 雅裕

2019 08 Dec

東急プラザ渋谷の潔さ【後編】

笑顔で迎えてくれた設楽洋ビームス社長

【後編】ではファッション関連のテナントを見ていこう。 →【前編】はコチラ

その前に2階入口近くに設置されたのが「GMOデジタル・ハチ公square」。デジタル・ハチ公と一緒に世界旅行に出かけられるという仕掛けで、新たな渋谷の待ち合わせスポットとして打ち出した。椅子の上のスマホマークに置くことでスマホ充電も可能だ。

さてさて2階の「ビームスジャパン(BEAMS JAPAN)」は『encoremode』に詳細を掲載しているので、笑顔の設楽洋社長の写真と「井村屋・あずきバー」とのコラボ「ゴールドあずき」、そして個人的に購買意欲をそそられた「男はつらいよ」鼻緒スニーカーだけ掲載して、割愛。

隣はサザビーリーグの食品・雑貨・和食カジュアルダイニングの「アコメヤ・トウキョウ(AKOMEYA TOKYO)」。

カラダにやさしいアコメヤ・トウキョウのランチ

3階には館主導のポップアップスペース「イチイチイチ(111-ICHIICHIICHI)」が4つのコーナーを展開する。オープン時は4ヶ所すべてを使ってパッチワークスが「ケイタマルヤマ」の「丸山邸」を再現している。「和のコト」「服のコト」「うつわのコト」「家のコト」をテーマに12月16日まで開催している。

アンティークの陶器やロイズ・アンティークスとのコラボ家具も

ファッション須賀の生活雑貨業態「マディ(Madu)~オンザテーブル(on the table)」

サザビーリーグのファーイーストカンパニーが展開する「エッセンス・オブ・アナイ・ルミエア(essence of ANAYI LUMIEA)」

ジュンは、着物の直線裁ちからインスパイアされたブランド「ロペ・ラ・リンニュ(ROPE LA LIGNE)」の1号店を出店した。

そして東急百貨店による編集売り場「カズラ(KAZURA)」には、婦人服の「シビラ(Sybilla)」「セオリーリュクス(Theory luxe)」「レリアン(Leilian)」がコーナーで出店していた。

ランチにお勧めは、6階「らぁ麺・ドゥエ・イタリアン」。市ヶ谷に本店を構えるテレビでもお馴染みのミシュラン掲載店のラーメンが渋谷で味わえる。ふんわりとしたチーズと生ハムの載った濃厚なのにさっぱり味の「らぁ麺生ハムフロマージュ―リゾット用美人玄米ご飯付き―」(1280円・税込)が一番人気だ。

そしてシンガポールの「マリーナ・ベイ・サンズ」にある「セラヴィ(CE LA VI)」が17~18階にルーフトップレストラン、クラブラウンジ、カフェ&バーをオープンした。クラブはちょい若者向けだが、レストランはオールエイジでごった返しそうな予感。

屋上テラス「シブニワ(SHIBU NIWA)」を含む17~18階だけ異世界な感じだが、総じて館の役割が明確で、アクティブシニアとインバウンドが交わる渋谷のひとつの顔になりそうだ。コンパクトさも好印象を与えてくれ、巨大な渋谷スクランブルスクエアの3社(JR東日本、東京メトロ、東急電鉄)呉越同舟的なリーシングと比較して「分かりやすさ」=「潔さ」に繋がっていると感じた。