「INDIGO」という名で開催されていたプリントや刺繍のモチーフを扱う展示会が「DESIGNS」と名称を変え各国のデザイン会社が一同に集まる最大級のプリント展です。
　個人のアトリエからよく名の知られたスタジオまでオープンブースの形で思い思いのモチーフを競い合っています。

　デジタルプリントが開発され大きな柄が自在にプリントできる時代になったり、透けたり多層構造による色の微妙な重ねがあったり、立体感、視覚効果、光りを操るかのような美しい光沢など奥が深くなり、幅が広がりました。

「DESIGNS」の会場ではいくつかのテーマが設けられ今シーズンの方向性が示されました。

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　空想やイメージの世界が見直され、天空からの眺めがデザイナーたちの想像力に影響を与えたり、フィギュアをグラフィカルに表現したり、フラットなぼかしや曲がりくねったライン、鱗の巧みな重なり具合いなどプリントに対するビジョンが大きく変化した。
　一つの雰囲気がファンタジックな花になったり、惑わされるようなものになったり、可愛い獣になったりと様々なモチーフを生み出す。

 

 

・SLENDER LINE　斜線

            フィギュアや抽象、グラフィックデザインなどが軽いタッチで描かれる。

 

 

・GRAPHIC FLAT TINTS　グラフィカルでフラット

パズルのように幾何学的な柄が並ぶ。重なったり、時には３Dのように。影をつけたたような、又は半透明な効果。

 

 

・DISTURBING FLOWERS　惑わすような花

花は自由気ままに描かれる。大きかったりミステリアスなトーンだったり。チューリップ、ペオニー、カメリアなどがダークな地色にちょっと妖しげな色調で。

 

 

・WILD　ANIMALS　野生動物

ドラゴンのような、イーグルのような、ライオンのような、サルのようなハイブリッドアニマルがグラフィカルに予想外の色で描かれる。

 

 

・CARTOGRAPHY　地図製作

シティマップ、ロードネットワーク、遊び場から空までグラフィカルに、非常に洗練された色で表す。　まるで空にも地図があるように、スケッチも巧みに取り入れたような地図風のモチーフ。

 

 

　これらのコンセプトの意を汲んだ様々なモチーフがDESIGNSのフォーラムだけではなくFABRICS全体に溢れるばかりに展示されていました。