北川美智子

2020 14 Oct

Premiere Vision 21-22A/W 2

 世界的コロナ渦のもと、今シーズンのPVもデジタルショウになりました。
 臨場感に欠ける心配があるものの、本部から送られた映像を元にポイントをまとめました。

 様々な不安材料に満ちた昨今の世界情勢ですが、その謎を解きたいという気持、元気づけたり新しいことへの挑戦を促すテーマとして「DECODINGS 解読」が挙げられました。
 サブタイトルは「Reset・Rebuild・Reimagine」。
 素材提案として二つのくくりと四つのテーマが示されました。

 1 Essential magnified 拡張されたエッセンシャル
     (1) Influential authentics 本物志向
     (2) Lively by temperament 鉱物

 2 Opulently coated 豊富に(贅沢に)加工された素材
     (3) Caring protection 思いやりのあるプロテクション
     (4) Ambivalent opulence 両面性を持った豪華さ

 1から4の具体的なテーマのもと、どのような素材が提案されたか小テーマやキーワードと共にご紹介します。

 

1 Essential magnified
    (1) Influential authentics 本物志向
 培われたノウハウが作り出す質の高さ。その特徴がさらに強化される。
・ベーシックでワードローブに欠かせない素材。ブレンドによる新機能が加わる。
・ひねりが加えられ、新しいビジュアルが生まれる。
・外見とはガラリと変わるシルエットを作り出す素材。特にオチ感に注意。
・独特のラスティックさを表すシェトランド。
・粗そうに見えてソフトタッチのウール。
 
・グレンチェック、アーガイル、ダイアゴナルは表面がキルティングになっていたり(マトラッセ)体温調節機能、非凡なしなやかさなど、見た目と異なりエコデザインであっても美しさを損なわない。 
・クラシックには一風変わった織り組織やひねりを加える。特にヘリンボンはジャカード、シルク、プリントに様々な組み合わせで表現される。
・ソフトな手触り、膨らみ、滑らかさ、軽さに驚かされる。
・ジャンルを超えて区分を曖昧にする。 ウールとコットンが両域で活用される。

・花や植物はフォークロア調に、タペストリー風、レース、刺繍、アップリケなど、明白でシンプル、かつ煌びやかに表現される。

 シーズンの展望として示された代表的な写真をご紹介します。
 詳しくはhttps://marketplace.premierevision.com/en/trends-magazineをご参照ください。