北川美智子

2018 29 Jul

豊かなデニムの表情

 今やカジュアルやスポーツウエアの定番と言っても過言ではないデニムの存在感です。
 60年代の普及の時代から50年が過ぎ、ジーンズ(ジーパン)としての定着からストレッチ性を伴ったりソフトな風合いに仕上げたり、ユーズド加工が施されている現在のデニムアイテムに至るまでには素材開発が大きな役割を果たしてきました。
 今夏はかつての過激なダメージ加工を施したものは減り、ビンテージの楽しさは十分に表現しながらもきちんと感を持たせ、スカートやワンピース、刺繍を施したブラウスなども登場しています。
 さらにデニムのシューズやバッグも人気アイテムになっています。
 一方懐かしさも含めてスタンダードな硬さを感じさせる18ozの未洗いのデニム素材のジーパン、ワンウォッシュ程度の少し柔らかさのあるショートパンツなどが新鮮です。
 ダンガリーやシャンブレーのシャツやブラウスもデニムに花を添えています。
 薄手のデニムのイメージを持つダンガリーはギンガムチェックとともにデニムストーリーの一役を担っているような気がします。