北川美智子
2021
16
Mar
Premiere Vision 2022 S/S 1
2月15日から19日の5日間、初の試みとして100%Digital Edition によるPV展が開催されました。
世界的なコロナ渦の状況の中での決断だったと思いますが主催する方も見る方も課題の多い展示会となりました。
日本でも最近の傾向としてデジタル展が増えつつありますがその良さは認めつつも問題点の解決が問われています。
時代の大きな波としてこの傾向はますます増えると思いますが、より効果的に又リアルな展示会が果たしている役割りをいかに的確にカバーできるかが課題です。
今回のPV展での最大のポイントは色をどのようにキャッチするかでした。
実際に紙で見る色と画面で見る色には厳しく言えば差があるかもしれません。
同時に染める布では発色が異なり試行錯誤していくうちに提案された色が自分の色となって返ってくることに気づいたりします。
曖昧さがオリジナリティを導き出すことにもなりました。
2022S/Sのカラー提案はシンプルに美しさや不思議さや躍動感が伝わってくる24色です。
全体の方向性やキーワードに先立ってまずはカラーについてお伝えします。
Premiere Vision 2022 S/S カラー 1
今シーズンのカラーレンジはグラデーションや異なる色を組み合わせることで極めておおらかで楽しく色彩感に富んでいる。
安らかで滋養に富んだカラーハーモニーと、破壊的で妖しげなまでに混沌とした雰囲気を楽しむかのようなカラーハーモニーに二分される。
全24色。