北川美智子

2019 30 Nov

テキスタイル商社の仕掛け

 10月、11月と来秋冬シーズンに向けた素材展が様々な形で開催されました。
 名古屋瀧定のTAKISADA・NAGOYA 20-21秋冬紳士婦人服地合同展では若い人たちへの理解と認識の広がりを念頭に置いた素材の取り組みを始めました。
「Let’s Enjoy Life」 をモットーにポリエステル、ウール、コットン、シルクの4つのメジャー素材が自然との共存を目指して継続可能な原料開発を行っています。
 これは今までにない限られた産地の枠を超え、世界的視野に立ち、楽しみや喜びを共にすることのできるもの作り、流通を考える取り組みと言えます。
 どの素材も環境に配慮した生産工程で理念を共有する各メーカーと手を組むという新しいやり方が試みられています。
 この取り組みの中から次世代の新素材が出来て私達の暮らしを豊かなものにしてくれることが期待されています。

 

ポリエステル [RECYCLE POLYESTER] 環境配慮型ポリエステル
 使用済ペットボトルなどを回収し、ケミカルリサイクルを行う。
 それをエコフレンドリーな方法で2成分構造糸、マイクロファイバー、異形断面糸などに再生する。

 

ウール [RWS]  Responsible Wool Standard 2016年6月に出されたウール(羊)の使用にあたっての基準。
 ・ミューリングの禁止
 ・五つの「動物の自由」を尊重
 ・土地の健康
 ・サプライチェーンの確保
 紡績―糸―織り・編みー染工所の各段階でRWSの認証がなされ、商取引証明がされて、トレーサビリティーが可能な商品として商社へと流れる。

 

コットン [BCI]  Better Cotton Initiative 生産者や綿花栽培の環境を守るための持続的なプログラムへの応援。
 水質管理、土壌、労働条件、除草剤の使用などの諸問題の解決のため農業を支援する。

 

シルク [WEARABLE COSMETICS] ウエアラブルコスメ~肌に優しいファブリック
 熊本県山鹿市の「やまがシルク」のパウダーを配合した生地加工。
 高い保湿性を持ち肌へのしっとり感が特徴。生産上では
 ・革新的でクリーンな農業
 ・有機無農薬栽培
 ・高いトレーサビリティー
 ・遊休地などの利用も含む地域活性化、現地雇用など。

 

 これらのプロモーション素材は今後も書く企業との協力や販売の積極的な応援を続け、素材と社会をつなぐ架け橋になればと期待されています。