北川美智子

2019 24 Nov

PROJECT東京

 9月25~26日渋谷ヒカリエにおいてPROJECT TOKYO展が開催されました。
 この展示会はアメリカのNY とラスベガスで行われるファッションの合同展の初の東京版として行われたものです。
 目的とするところはクリエィティビリティーとビジネスの両方の観点からファッションを追求し、アパレル、ジュエリー、アクセサリー、ライフスタイルグッズを扱い国内外のバイヤーとブランドを結びつける役割を目指します。
 出展ブランド263の内、日本から196ブランドが参加。
 多くのブランドで「made in Japan」が強調されサスティナブル、エコ、フェアトレードなどへの関心が示されました。
 これからが期待される気になったブランドをご紹介します。

 

「VALENTIJN VANMEIR」 バレンタイン ヴァンメール
 ファッションデザイナー金澤文恵氏とベルギーのジュエリーデザイナーValentijn Vanmeirhaeghe氏による日本の伝統美をベルギーの現代的なデザインと融合させたミックスカルチャースタイルのブランド。
 着用した時の高揚感を大切にしたシャープなシルエットが特徴のカットソーやドレス。
 存在感のあるシルバージュエリーとのコラボレーションが美しい。
 2014年スタート。
 毛足を楽しむポリエステルのアウターから絞り染めのまだらが特徴なコットン100%のコートドレスなど、1万円から3万円が中心プライス。
 百貨店や専門店でのポップアップショップでの訴求効果を狙っている。
 ポリエステルもコットンも素材として同じ位置付けがヨーロッパ的。

 

「POLS」 ポルス
 西脇のシャツ地メーカーの丸萬が得意のジャカード織りで作ったシャツとワンピースのブランド。
 はじめはストールであったがコットン×ウール生地も開発され、素材の楽しさを充分に表現したシャツやワンピースが魅力。
 ポーラースター(北極星)にちなんだ強い光り感をピンクで表しシンボリックカラーとしている。
 密度の高いジャカード織りはより複雑で緻密な柄を大胆にも繊細にも表現している。
 シャツ2万7千円前後、カットジャカードを使ったワンピースやコートドレス4万円代。
 西脇で生産。

 

「sugatakatachi」 すがたかたち (bx.co.,ltd)
 エクリュー、ベージュ、キャメル、オリーブ、カーキ、チャコール、黒、オフ白、錆色、モカ、インディゴなど、色数は多いがナチュラルカラーでまとめられたシンプルな味わいが特徴。
 コットンと麻が中心でコットン×麻、コットン×ウールなども含まれる。
 もとはメンズ向けであったが3年前からレディスもスタート。
「コンフォタブル」を素材とデザインで追求。
 40代の大人の女性がターゲット。
 麻のワンピース2万5千円から3万5千円、カットソー1万円。
 ストリーとやワークウエアのテイストが強いが素材の優しいナチュラル感で着心地のよさや大人の可愛さを感じさせる。