北川美智子

2020 26 Mar

Premiere Vision 2021 S/S 5 Fabric Selection

 洗練性を打ち出すために一貫して軽さと植物繊維のしなやかなイレギュラー性が不可欠になるシーズン。
「eco-responsible」の提案は触感、見た目から商品のディスプレーに至るまで係わりを持つ。
 コンセプチュアルな方向性に対して具体的な最終用途を意識した素材が「Essentials」「Fancies」「Sport & Tech」に分けて提案されました。

Essentials  必要不可欠なもの ベースになるもの ①
 H6に集約されたEssentialsは柔らかく流れるようなラインをもつものから、シャープなカット、リラックスから格調の高いテイラードまでの様々なアイテムに向けての素材提案です。
 キーとなる素材はコットン、麻、ウール、化合繊。
 これらをニットにも織物にもつかってトップス、ドレス、パンツ、ジーンズ、紳士フジのスーツ、ジャケット、アウターに展開します。

シャツ
・麻のシャツ又は麻ブレンド素材出プレーンなものもカラフルな先染も。ソフト出洗練された麻の高貴な味わいを生かす。
・ソフト出流動的なサテン
・ボイル、蝶軽量で透明感のあるボイル。半透明のコットンボイル。

ブラウス・シャツ
・微光のある素材。
・身震いするような軽さ。
・光感が変わるシーズン。優しい色味。ほとんどマットなサテン。ウェットな光り、レザーのような艶。どれも軽さが大切。
・クレープ、クレポン、コットンガーゼやボイル。甘いオーガンザ。
・同時にエコレスポンシビリティ、責任をもってエコであること。
・花びらのような触感。柔らか。 洗ったような合繊。クリームのような流れを感じさせる。優しい色。
・スパークリング、飛び散るような光り感。シルクのような光沢。マルチカラーの煌めき。

Tシャツ
・ドライハンドル。化合繊もコットンも。縮れたような表面、ラフでドライ。ちょっとラスティックなガーゼ風。
・レリーフ柄。 織(編み)地変化を思わせる表面柄。ハニカム、ピケ。
・シルクの光沢。 ドレープが取れるようなスムースで柔らかなニット。 クリーンでニート。
 目の詰まったコンパクトさが求められる。
・玉虫効果。  パールのような光沢。トンボの羽のような光り。 透明感にさえデリケートな光沢が必要。 プリーツにもルーレックスヤーン。

スーツ・パンツ・ジャケット
・ムービングテクスチュア   スーツには表面感のある素材を。
・ぼやけたビジュアル。 クラシックパターンをソフトに表現。 チェックを大きくしたり、ブロークンにする。 色使いを華やかに。
・リネンが主役。麻の表情を持った素材でジャケット、スーツはとてもエレガント。
 リネンはフレッシュ出白さを強調し、さらに磨かれ粗野感を払拭する。
・春という季節をぎゅっと固めたようなウルトラライトコート、コンパクトなスーツには大胆で弾むような合繊が良い。新しいライフスタイルにぴったりの軽くまさにこれぞテイラードルックの素材。