北川美智子

2018 21 Mar

Premiere Vision 2019 S/S 4 ESSENTIALS エッセンシアル(必要不可欠)

 前回のPERSPECTIVE(総括)で示された五つのシーズンのエスプリの元に「ESSENTIALS」「FANCIES」「TECH GOCUS」のくくりでファブリックが提案されました。


 ESSENTIALSではベーシックや伝統的に慣れ親しんできたドレスやスーツ、コート、シャツ、ブラウスなどに時代性を盛り込み技術の粋をさりげなく施し、十分な機能性を活かした天然繊維、合繊を問わない素材展開を見せています。

用途やジャンルのミックスがさらに素材感の壁を取り払い、しなやかに軽快に生き生きと広がっています。
 ナチュラル感は継続し、「エコ」というキーワードが環境への配慮、社会的責任を意識したますます重みのあるものになりました。

 ホール6で示され、従来のFORUMをイメージするかのような存在になっています。

 完璧なコットン、小ざっぱりしたデニム、爽やかなスーツ地、薄手のシャツ地、高級感とリラックス感のあるニットなどがポイントです。

・Casual(カジュアルコットンとデニム)
    しなやか
    植物繊維
    洗い加工
    シンプルなストライプ

 

・Tailored(紳士・婦人のジャケットとコート)
    デリケートなコントラスト
    爽やかなスーツ
    洗練された本物 ノーブルでシックなリネン チェック
    非の打ちどころのないスーツ 無地の極上のコットンやウール
    ポプリン、サテン、先染

 

・Silkies (シルキー)
    トロリとしてしなやか カジュアルでもフェミニンでもある 綿と麻と絹の混合
    ふんわりとして滑らか シルクとスーツ地のハイブリッド
    非常に濃密 半透明の膨らみのあるシルク 起伏 プラスティック風光沢

 

・Knit(ニット 丸編み、経編)
 薄手のコンパクト素材 伸縮性なし
 高級感とリラックス感 光沢感のあるコットンジャージー メタル、プラスティック系
 フェミニンな起毛素材 外側は光沢、内側はコットン ふっくら、しなやか 軽快な起伏 畝 凸凹の面白さ