サスティナブルなエコフレンドリーのうねりは、繊維から染色へと広がり、草花や果実などで染めるナチュラルダイの動きがいろいろなところで見られるようになった。
ゴールドウインが展開する、ニュージーランド産メリノウールのアウトドアウェアブランド「icebreaker（アイスブレーカー）」では、やさしい着心地のメリノウールを、四季折々の恵みをもたらす自然の色で染めるシリーズ“Nature Dye（ネイチャーダイ）” の 2024 コレクションを発売した。アンダーウエアやTシャツをはじめ、初夏に活躍するアイテムを豊富にラインナップ。

これは、店頭を飾る役目を終えた花々を活かすことはできないかと、東京・渋谷にあるフラワーショップから春の花々の残渣を提供してもらって染色したもので、以下の４つの色がある。染色にはミネラル豊富な富士の天然水を使用し、ろ過されたあとは河川に戻るように配慮しているという。

－Petal 花びら 
ピンクから橙、真紅まで、無数の色調を持つ花びらからとりだした、やわらかな赤

－Twig 枝 
枝からとりだした深いブラウンは、栄養たっぷりの土の色も連想させる

－Stem 茎 
剪定されやすい部位、茎や萼（がく）からとりだした、やさしいライトグリーン

－Leaf 葉 
冬を越え新緑の季節へと向かう、青々として鮮やかな葉のグリーン

このGW期間中から6月にかけては、その世界観を体現できる期間限定のポップストアを、恵比寿ガーデンプレイスをはじめ数か所で開催している。
ニュージーランドの生産農家との直接長期契約による原料から、高品質な製品、販売（世界50か国5000店舗）に至るまで、サプライチェーン全ての人々と直接的な関係を持ちながら責任あるビジネスを行っているブランドらしい取り組みといえる。