武田 尚子
2024
20
May
夏は”肌あたり"”肌離れ”で選ぶ
今年も酷暑が予想されているなかで、5月も中盤を過ぎると身に着けるものの夏対策が現実味を帯びてくる。衣服もインナーウエアやパジャマも、汗ばむ時季を快適に過ごすためのアイテムが重要になってくるのだ。
夏に必須の機能性をもたせた商品は従来からたくさんあるが、今年はより“肌あたり”や“肌離れ”の良いものなど、触感(肌ざわり)に焦点が当てられているように思われる。
オーガニックコットンの「プリスティン」が2024夏の顔に打ち出しているのは、草木染めコットンリネンハンドプリーツの「瀧」シリーズ。見た目にも着心地も涼やかな、マイナスイオンを感じるウエアだ。
同ブランドのインナーウエアで人気なのは、天然の接触冷感ともいえる機能性が特長の「フロストコットン」シリーズ。薄くさらさらした肌ざわりは「涼肌衣」というネーミングがぴったりくる。写真は6月入荷の「フロストテレコ」
今年ブランド45周年となる「キッドブルー」では、「高島ちぢみ」を使用したサマークレープシリーズを新しく提案。高島ちぢみは独特のシボとさらっとした肌ざわりが特徴の近江の伝統的な織物だが、エンボスストレッチ加工を施すことによって適度な伸縮性もある。
また、ベンベルグ素材100%の強撚糸を使用した「サマーベンベルグスムース」のパジャマにも力を入れている。旭化成のブランドである「ベンベルグ」は再生セルロース繊維・キュプラで、エコな素材として海外でも近年、知名度を高めている。きれいなドレープ感をはじめ、接触冷感や吸放射機能といった機能性も併せ持つという。
長くなりそうなこの夏、肌に直接触れるものをいろいろと工夫しながら快適に過ごしたい。