武田 尚子
リプロプロジェクトがさらに充実
オーガニックコットンブランド「プリスティン」の2020春物展示会では、これまで循環型社会を目指して進めてきた同ブランドのリプロプロジェクトが、さらに一歩進んでいて興味深かった。
〈リカラー〉〈リユース〉はもとより、昨年からスタートした〈リコットン〉に加え、今回は新たに〈リメイク〉が登場している。
愛着がありながら汚れたり着なくなってしまったりした「プリスティン」の服が、新しいデザインで生まれ変わるというもので、お客様一人一人の手持ちの服と要望にあわせてリメイクを行う。
4つの服を使用してパッチワークを施したワンピースや、異なるアイテムを組み合わせたものをはじめ、刺繍作家とのコラボレーションによって、汚れの付いた部分に刺しゅうを施したものなどの、クリエイティブな参考商品が会場で提案されていた。
また、大人用のワンピースから生まれ変わったベビーのセレモニードレスとボンネットのセット(写真の右側前方)も、着るものへの大切な思いがこもっていて愛らしい。
2021年春の新製品としては、国際女性デーのシンボルになっているミモザのプリントや、裾に大きなスカラップ刺しゅうを施したサテンのワンピースやスカート。
さらに、家周辺での生活に対応する新しいスポーツライン、「プリスティン・カフェアスリート」が登場。ヨガやウォーキング、犬の散歩の帰りにカフェに寄り道できるような、おしゃれで着心地のよさそうなフーディやパンツ、ベアメッシュテレコのナチュラルなブラやタンクトップなどがそろっている。
また、リコットンのデニムや、バスケット状につなぎあわせた素材で作ったジャケットやボトムなども目を引いた。
今回から展示会を本社内で年3回開催するようになった同ブランド。“よりしあわせな未来へ”という思想をベースに、おしゃれ心もかきたててくれる展示会だった。