武田 尚子

2019 26 Dec

「もう一つの衣服」の変遷を綴って

2019年も残すところあと5日、カウントダウン段階に入ってきた。

今年一年の自分の仕事を振り返って欠かせないのが、月刊みすず(みすず書房)に隔月で連載を続けてきた『もう一つの衣服――「ホームウエア」の変遷をたどる』だ。

20188月号を皮切りに、201912月号で既に8回目。ひとまずはこの連載も、あと2回を残すところとなった。

「ホームウエア」というところに込めた思いは、その初回でも述べたように、単なるナイトウエア・ラウンジウエアの領域に限らず、その変遷を軸にしながら大きく衣服の変化というものをとらえてみたいという実験なのだが、これがどう着地するか自分でもよくわからない。

ご参考までに、これまでの各回のテーマを紹介したい(ご興味ある方は、みすず書房に直接お問い合わせください)。 

連載1回(20188月号) 「ホームウエア」とは何か

連載2回(201810月号) 「パジャマはいつから」

連載3回(201812月号) 「パジャマと睡眠」

連載4回(20194月号) 「ナイロンのネグリジェから」

連載5回(20196月号) 「ナイトウエアのDCブランド」

連載6回(20198月号) 「ナイトウエア全盛期の攻防」

連載7回(201910月号) 「有名ライセンスブランドの人気」

連載8回(201912月号) 「オーガニックコットン」 

 

決して生産的な仕事ではないが、これは私に課せられた役割であるとこつこつと連載を続けるなかで、いろいろな方からのあたたかいご支援の声が自分にとって本当に励ましになっている。

ゆくゆく書籍化の暁には多くの方に読んでいただきたい、また手に取って読んでいただく価値のあるものを残さなければならないと、決意を新たにしている。

 

今年もこの武田尚子ブログをご愛読いただきまして、ありがとうございました。

皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。