武田 尚子

2020 08 Jan

私たちが求めているものとは

いつも年が明けると、恒例のパリ国際ランジェリー展取材が近づいてくる。

既に昨年から、主催者やランジェリーブランドからいろいろな情報が届いているが、その方向性やテーマでとりあげられているものについては、まさに肌感覚として共感できるものがある。 

今回、素材展・アンテルフィリエール展でフォーカスされているのは、“ウエディングスピリット”。フランスならではのオートクチュールの伝統の強みを活かした展示に力が入れられる。

こちらの記事をご覧ください https://www.bodybook.jp/entry/202001/expressvol70.html 

 

衣服全体が実用的かつ合理的になり、特にランジェリー(インナーウエア)は安価なものがあふれているなかで、原点に立ち戻ろうという姿勢のあらわれといっていいだろう。

この不安な時代に生きる私たちが求めているものは何か――。私にとって海外取材はそういうことを考える大切な場になっている。

 

写真はユーロベット提供