武田 尚子

2024 12 Sep

新定番めざす“コンフォートブラ”

あまり大きな変化もないように思われるブラジャーだが、時代のニーズに対応して微妙に変化している。バストメイクを重視したワイヤーブラでもなく、ラクを追求したノンワイヤーでもない、程よい補整機能がありながら快適性を重視した“コンフォートブラ”という新しいカテゴリーができつつある。

「天使のブラ」を中心とするワイヤーブラの定番が定着しているトリンプ・インターナショナル・ジャパンでは、この秋、新しいコンフォートワイヤーを使った”コンフォートブラ“が充実している。

まず、作春デビューした「癒しのブラ」は、カップ内側が下部からストラップまでを一体化した作りとなっているもので、まるで自分の手のひらでバスト包み上げているような安心感と、ふかふかの着けごこちが特長だ。9月発売の新作は、レトロ感のある色やレースで、見た目にもやさしいブラジャーとなっている。

もう一つの柱になりそうなのは、今春デビューの「神わざブラ」。一人ひとりのバストの形に合わせてフィットするグローバル開発の新コンフォートワイヤー使用の商品だが、秋物ではバージョンアップ。カップ表面のレースがモールド仕様でよりフラットになって、薄手のニットなどでもひびきにくくなっている。また、ストラップの高い位置からレースを配することによって安定感も向上した。

価格帯は「天使のブラ」と同じ中価格帯で、どちらもブラジャーが税込6600円(Dカップ以上は7150円)。ショーツとあわせて1万円ほどになる。「天使のブラ」のような華やかさはないが、新しい定番ブラとして定着する可能性を秘めている。