武田 尚子
マスクの選択肢も次々に拡大
新型コロナウイルスの感染拡大が生んだニューノーマルとして、マスクの着用習慣はすっかり定着。アパレル業界における定番アイテムとなりつつある。
私個人はこれまで、マスクを手作りしたり、ファッションマスクを購入したりという気持ちになれず、マスクに対しては機能一点張りだったのだが、こんな私でさえ、ここにきてファッションブランドのマスクを買ってみたり、店頭に充実してきたマスクをあれこれ試し買いして比べてみたりしている。
先日もこのアパログで書いたように、マスクは単なるマスクではなく、繊維・アパレル業界にとっては、ブランドのシンボル的アイコンの役割を果たしていくだろう。
特に肌着ブランドにとっては、素材のメリットがそのまま活かせる恰好のアイテムだけに、それを活かさない手はない。
これから蒸し暑さも増す夏本番、巷では夏対応のマスクが目につくようになっている。
その中でもユニークな存在といえるのが、包帯生地の肌着「SIDO」を展開しているログインの包帯マスク「HOHTAI MASK」(特許出願中)。
衣料用包帯生地を肌着用に改良したオリジナル素材の「HOHTAIⓇ」(特許取得済)を使用したもので、肌への着圧と摩擦を軽減し、つけ心地が軽く、汗離れがよいためにマスク内側をドライに保つことができるという。
当初はブラックだけだったが、好評を受けて、7月からは新色(ピンク、オレンジ、グリーン、グレー、ネイビー)を加えて、SIDOオンラインストアで販売している。MとLの2サイズ展開で、2700円(税別)。
https://store.sido-japan.com/
通常のマスクとは異なり、輪の状態になっているものを頭からかぶり、両側についている穴に耳を通すようになっている。
口周りを広く覆うようになっていて、ジョギングなどスポーツをする人に最適なスタイルだ。
前側がポケット構造になっているので、一般のガーゼマスクを挿入して使うことができる。
マスクと一口にいっても、機能派orおしゃれ派、まさに医療品からアクセサリーのようなものまで多様化が進み、選択肢がどんどん広がっている