武田 尚子
2018
02
Feb
ロンドンのヴァレンタインギフト提案
2月に入って、ヴァレンタインデー商戦もピーク。日本では女性から男性へのチョコレートという伝統が根強いので、なかなか女性のランジェリーまで目が向かないのが現状だが、海外ではロマンチックなギフトアイテムとして、この時期、ランジェリーがクローズアップされている。
パリはそれほどでもないが、ロンドンは今年もヴァレンタインデーを意識した演出が目についた。
老舗百貨店(専門大店)の『リバティ』では、新たにランジェリー売り場がオープン。特に“Art of Sleep”というコンセプトで編集されたリバティプリントのナイトウエアのコーナーは、ラグジュアリー感満載でギフト需要を喚起していた。シルクのパジャマにはなかなか手が出なくても、プリントの種類を同様にそろえたアイマスクも充実。
ところで、1960-70年代のベトナム反戦運動を想わせる今回のPOP。こういうところのデザインにもきちんと時代へのメッセージが託されている。
モードが集大成した高級百貨店『セルフリッジ』では、洗練されたセクシーな演出が見られた。売り場全体の雰囲気づくりはもちろんのこと、商品ごとに“I LOVE YOU”のタグがつけられていたりする。
メインカラーは赤と黒。ハートのモチーフも毎年工夫されている。
赤と黒をテーマにしているのは、低価格の衣料品スーパー『プライマーク』でも同じ。通り沿いのウィンドウディスプレイは、ヴァレンタインデー一色に染まっていた。