武田 尚子

2020 11 Nov

ギリシャとビデオ通話

ギリシャのナイトウエアメーカー「ノタ(NOTA LINGERIE)」のマネージングディレクター、バリシス・マセロスさんにビデオ通話で近況を伺った。
親日家のバリシスさんは、1990年代半ばに日本に住んでいたこともあり、日本語も堪能。
同社は、バリシスさんの両親が1962年にアテネで創業したナイトウエアのオリジナルブランド「ノタ」(デザイナーである母親の名前)をはじめ、かつて製造委託を受けていたフランスの「シモーヌ・ペレール」や、「ワコール」(ワコールヨーロッパ)などの輸入販売も手掛けている。

ギリシャ内の直営6店舗をはじめ、約300の卸先店舗もほとんどが現在は再びロックダウンで閉店を余儀なくされているが、その分、ECが3倍程伸びているという。
ギリシャは観光客が8割ダウンしているために、特に夏場の売れ行きは厳しいものがあったようだが、11月に入ってECがカバーするかたちで売れ行きも挽回を見せているようだ。
「ノタ」や「シモーヌ・ペレール」は購買年齢層が高いが、このコロナ禍によって、60歳以上の年代であっても、家族にサポートしてもらいながらネットで買い物をすることにもだいぶ慣れてきたのかもしれないと話す。
特に売れ筋に変化があるわけではないが、家で過ごすためのホームウエアやパジャマ類はもちろんのこと、しばらく買い物を控えていたようなブラジャーやランジェリーに対する消費欲があらわれているようだ。

もともと時代の変化は予想されたものでありながら、このコロナによる変化の加速によって生まれる経済への歪みを懸念するバリシスさん。
いつノーマルな生活がやってくるのか、ゴールが見えないコロナ禍への不安はつきないが、最高気温20度というアテネから、ヨーロッパの空気感が感じられたことに感謝した(ビデオ通話の画面は撮り忘れたので、写真は同社HP画面を撮らせていただきました)。

グローバルとは真逆の環境に身を置くようになって、はや10か月。
このようなコミュニケーションを少しずつでも重ねていきたいと思う。