武田 尚子
「シモーヌ・ペレ―ル」日本で再スタート
インポートランジェリー2026年春夏コレクション情報の第三弾。
昨年、ワコールとの契約終結で、インポーター不在だったフランスの「Simone Pérèle(シモーヌ・ペレール)」が、株式会社アイ・ピー・エフ(シャンテル社の輸入販売元)による輸入販売を開始している。

第二次大戦後間もない1948年創業の同社は、現在、その一族の三代目が経営を担う、フランスを代表するランジェリーブランドだ。繊細なレース使いと細部へのこだわりで、フランスらしい洗練された女性らしさ、エレガンスを追求している。
このシーズンは、自然な誘惑をとらえる夏らしいエッセンスが盛り込まれ、軽やかで自由なコレクションとなっている。
新製品の中でもとりわけ目を引くのは、クラシックなレースとグラフィックなエンブロイダリーレースの組み合わせで、まさにモダンとレトロを融合させたRADIEUSEグループ(カタログの表紙にもなっている)。繊細な印象のシャンパンカラー(ナチュラルベージュ)と夏らしいレッド系(フラミンゴ)の2色展開で、ブラジャーは3タイプ、ショーツは4タイプから選べる。
また、よりセクシーな雰囲気のIDOLEグループは、透けるチュールをベースに、エンブロイダリーレースと立体感のあるケミカルレースが華やかさを添えている。こちらは黒一色で、ジュエリーのような銅色のメタルがアクセントになっている。胸元に特徴があるデザインのボディスーツをはじめ、ブラジャーとショーツがそれぞれ3タイプ。
さらに注目したいのが、デイリーな着用を想定したBODIESグループ。
定番で「シモーヌ・ペレ―ル」らしいシェイプウエアにも力を入れている同ブランドが、この新シリーズは、やさしく均一なサポート力で体の動きを制限せず、自由な動きをサポートする新しいシェイプウエアとなっている。1972年のアーカイブにインスパイアされたという同コレクションは、伝統への真のオマージュであり、「女性の身体を大切にし、美しくすることで、ありのままの自分でいられる自由を与える」というブランドの使命を再確認するものとなっているという。