武田 尚子

2025 09 Jul

I.P.F.が本社ショールームを移転

フランスの有力ランジェリーブランド「Chantelle(シャンテル)」などの輸入販売を行う株式会社アイ・ピー・エフが、本社(事務所およびショールーム)を東京プリンスホテル地下のショッピングアーケードから五反田TOCの12階に移転し、7月初頭から営業を開始している。

1988年設立の同社は、ランジェリー分野においては2002年「バルバラ」でスタート。2009年からフランス最有力の老舗ランジェリーメーカー「シャンテル」社の総輸入発売元として基盤をかため、その他も海外の複数ブランドの取り扱いをおこなってきた。インポート市場の中でも特にランジェリービジネスは厳しさを増す一方の今日、コンパクトな体制で新たに再スタートを切ったというわけだ。
中西宏代表取締役社長は今後の方向性について、「輸入商社というスタンスで、フランスを中心に海外の価値あるものを日本市場に紹介する『リエゾンオフィス』の役割を果たしていきたい」と話している。
そもそも「I.P.F.」という社名は、フランス語の “Importateur des Produits Francais” (importer of French Products)の略。 “International Prestige Fashion.”という意味もかけている。

モダンなモード感にあふれたシャンテル社のプレステージライン「Chantelle X」

現在、直営取り扱いの百貨店は、高島屋日本橋店と三越銀座店の2店舗。それ以外に全国のランジェリー専門店への卸を行っている。今後はこの卸部門を強化させる方針で、同じ五反田TOCに拠点のある栄進物産(昨年までフランスのランジェリーブランド「オーバドゥ」の輸入販売元)との協力体制を強固にしていく。

日本市場への輸入が止まっていた「シモーヌ・ペレール」の展開も始めており、8月には五反田TOCの新ショールームで展示会を開く予定。


「SIMONE PERELE(シモーヌ・ペレ―ル)」2025春夏シーズンのカタログ表紙