パリの国際展示会の取材を長年続けている原動力というのは、まさに「時代」というものが身をもって感じられるというところにある。いろいろな人に会うと視野がぐっと広がる。そうすると、自国や自分のことも俯瞰して冷静にみることができるのだ。

残念なことに、日本の社会だけにどっぷり浸かっていると、この感覚が麻痺してしまう。

今回の「ユニーク・バイ・モードシティ」展を通して、私から皆に伝えるべきことは何か。

それは時代の「新陳代謝」のようなものだろうか。

パリで開かれる国際展は、グローバルな業界（広い意味での）の縮図であり、それは時代を克明に反映している。

モノのトレンドだけではなく、モノの変化の裏側にあるもの、ひいては「文化」を伝えたい――。どこまでできるか分からないが、これが私の変わらぬ姿勢だ。

恒例のセミナーは、大阪が8月29日、東京が9月4日に開催されます。ふるってご参加ください。

（お申込み用紙は、大阪・東京それぞれをクリックしてください）