武田 尚子

2020 18 Sep

時代を反映したプロジェクト展

久しぶりに出かけた合同展。渋谷ヒカリエホールで今日18日まで開催しているプロジェクト東京展は、いろいろな意味で時代を反映していて興味深かった。主催者や出展者はそれなりの覚悟を持って今回の開催に当たったに違いない。
目についた点をいくつかご紹介したい。

販売代理店会社であるノースショアが、伊フィロスコッチアの糸を使った「アロマティック」(タカギ)の新色と共に、新たに発表していたのが、イタリア製の「マディバ エコフューチャー」。
果物や野菜など、食用として使われる自然の成分を染色に使ったオーガニックコットンを中心にしたもので、染色工程もエコフレンドリー、商品パッケージやインクにも配慮してあるというもの。メンズやキッズも展開している。

ポリエステルのリサイクル工場である日本環境設計㈱が提案していたのが、ケミカルリサイクルシステムBRINGによる高機能で肌触りに優れたTシャツやスウェット。
リサイクルポリエステルにスーパーエクストラファインメリノウールを混紡させたアンダーウエアも目を引いた。いずれもジェンダーフリーな商品構成となっている。

そして、スウェーデン生まれの高機能マスク「AIRINUM(エリナム)」。
独自の5層フィルターは約100時間効果が持続するというもので、マスク内の息苦しさを軽減するパルプが付いているのが特長。フィルター2枚入りセットで7920円(税込)と高額だが、デザインプロダクツとしても受け入れられそう。既にセレクトショップなどでの販売がスタートしているようだ。