武田 尚子
「下垂」防ぐおしゃれなデイリーブラ
女性なら誰でも不安を感じているのがバストの「下垂」問題だろう。
ボリュームあるバストに限らず、どんな体型の人でも加齢と共にやってくる。
昨今、着けていてラクなブラがスタンダードになってしまった人も少なくないだけに、自分の体のケアと共に改めて見直したいテーマとなっている。
そんな中で、“ブレない私のエイジングケア”を枕詞に登場したのが、「ピタッとブレないブラ」だ。これは特定の体型や年代をターゲットにしたソリューション型機能商品というわけではなく、毎日着けるいつものブラに下垂を防ぐ意識を加えてほしいという願いを込めたものといえる。
同商品の開発過程においては、まず日常生活の中での何気ないバストのユレが下垂を引き起こし、さらにコロナ禍におけるリモートワークやスマホの浸透による姿勢の悪さがバストのタレを加速させていることに着目。
カップとカップをつなぐ正面のパネルが、胸元へとあふれるバストをおさえ、カップ裏から肩のストラップへと続くパネルが、バストのれユレを抑えてバストを引き上げる構造となっている。カップ素材は、振動を吸収する凹凸モールドカップを使用。さらに後ろ側は、肩甲骨を寄せるバックパネル構造で、巻き肩になった肩が自然に後ろに移動し、猫背によるタレからバストを守るようになっている。
このような機能性を備えたホールド感のあるノンワイヤーブラながら、着心地は決して窮屈ではない。見た目にはレーシーでおしゃれなのが特長で、大きな襟ぐりや深めのVネックなどのアウターとのコーディネイトも楽しめる。ニュアンスのあるアンティークローズやグレー、黄味の強いカーキといった色合いが違和感なくアウターと合わせられる。
これを企画開発したのは、ファンデーションの伝統的産地である神奈川県厚木にあるインナーウエアOEMメーカー、㈱MIC(エムアイシー)だ。モールドカップのパイオニアとして知られるメーカーで、「3Dモールド」など既に多くの人に愛用されている商品を提供してきた実績がある。最近はアウターウエアとの融合を目指した服作りなど、DtoCを基本にした新しい領域への取り組みも意欲的に進めている。
今回のオリジナル商品については、女性たちのリアルな悩みを受けて、調査研究を重ねながら開発を進めた。
着用した時の程よい緊張感をはじめ、機能性とおしゃれ性がバランスよく融合した商品といえよう。