武田 尚子
2019
16
Sep
水着と共通したランジェリーのトレンド
水着とランジェリーは共通トレンドが多いといってもなかなか理解されにくいので、その分かりやすい例をあげてみたいと思う(ここではあくまで意匠面について)。
水着・ビーチウエアの世界で目をひくのが、大胆なアシンメトリーなスタイル。これがランジェリーになるとどうなるかという好例が、8月末に発売された「アモスタイル」の下記シリーズだ。
バンドーブラ、ワンショルダー、クロスバックなども、世界的に注目されているトレンドといえる。
また、昨今、ランジェリーの中でも上下のつながったボディスーツはトレンドアイテムとして人気があるが、これは1980年・90年代のリバイバルを反映させているともいえる。
水着でいうとワンピーススタイルだが、最近は体を露出させるよりも、カバー(プロテクト)するという傾向が強まっていることとも関連がある。
アニマル柄やアシンメトリーも、エレガントに落とし込まれているボディスーツ(「アモスタイル」)
一方で、ヒッピー文化、若者文化を背景にした1960年代、70年代のリバイバルもあるのだが、1980年代、90年代風という言葉も聞かれるようになった。私たち世代にとっては、「つい最近」の生々しいリアル感があるが、今の若い世代にとっては未知の憧れのような思いがあるのかもしれない。
アウターウエアでいうところのジャンプスーツやサロペットなどもそうだが、上下の機能がつながったボディスーツは、今後、インナーウエアやレッグウエア周辺でもリバイバルする可能性がある。