武田 尚子

2018 06 Apr

「LOVE BY GAP」に注目

東京の街を歩いていると、グローバル展開している海外の有名SPA系チェーンも、最近、ランジェリーやルームウエアに力を入れているのを感じる。

ZARA HOME」などはインテリア全般の中でルームウエアの存在感が増している。

先日、原宿駅前「GAP」の前を通りかかったら、ウィンドウディスプレイをはじめ、店内入って左の一番いいロケーションに、日本市場上陸間もないLOVE BY GAPが堂々とお披露目されていた。

 

あまり明るい話題のない近年のGAPだが、何を隠そう、私は昔からけっこうGAPファンなのである。あのアメリカ流フレンドリー(?)で執拗な販売員の声掛けや、なりふり構わない割引販売はちょっとどうかと思うが、GAPの得意とするカジュアルなベーシックアイテムは本当に便利。

その昔はチノパンツやデニム、最近でも白の何でもない長袖のTシャツとか、ヨガウエアなどを購入している。

Tシャツ一つとっても、日本のブランドだとマジメにプレスがかかっていたり、胸元のカットに色気がなかったりするのだが、GAPTシャツは素材もカッティングもバリエーションがあっていい。しっくりくる。

 

この「LOVE BY GAP」も特にブラジャーなどは基本的なものがしっかりそろっているし、コットンやレース、プリントなどでトレンドを取り入れたスリープ&ラウンジウエアが売り場に彩りを添えている。

何より、ポスターのビジュアルがスタイリッシュでおしゃれ。ナチュラルな心地よさをうまく表現している。

価格帯は、平均3000円台。「ユニクロ」より上のゾーンだが、ネット販売を主力とするブランドや量販店ブランドがひしめき合う市場だ。

日本のインナーウエア小売市場もますます混迷を深めてきた。