武田 尚子

2024 27 Aug

ユニクロ秋冬コレクション

ユニクロ2024年秋冬展示会が7月中旬というタイミングで開催され、東京ミッドタウンのミッドタウン・タワー 34階のユニクロショールームに伺った(情報解禁は8月27日で、9月発売までの間をおかないような発表の仕組み)。会場入り口では、コレクションの基本コンセプトである「Lifewear」が掲げられていた。同マガジンのグラフィックデザインをベースに、コレクションの組み立てがされるという。

生誕から40年を迎えたユニクロ。今シーズンは”Timeless Tones"をテーマに、ヨーロッパの都市をヒントにしながらベーシックな服から新しいトーンがどう生まれるかを追求している。
秋はスコットランドのエディンバラ、冬は北欧のストックホルムを着想源にしたコレクションで、会場も映像を交えてその雰囲気を伝える演出がされていた。
スタンダートでありながらも、トーナルカラーのグラデーション、異なる素材やシルエットを組み合わせたミックスアンドマッチのスタイリングが新鮮な印象を与える。

真冬のような室温に設定された小部屋では、軽量で暖かいパフテックと、ヒートテック新製品を紹介。すっかりおなじみのヒートテックもアップデートされ、今年は新しく肌触りの良いヒートテックカシミヤが登場している。
毎シーズン進化を見せているヒートテックだが、今回のヒートテックカシミヤはカシミヤ9%混合の素材で、通常のヒートテックの1・5倍の暖かさ。極暖と同じ暖かさだが、通常の極暖よりも約30%軽量化したという。実際に触った感じも軽くソフトでふんわりしている。価格は従来の極暖と同じ。

インナーウエアのカテゴリーに特化した展示はなかったが、ブラトップやヒートテックは既にインナーの範疇を超えたアイテムとして、アウターウエアのコレクションの中にすっかり定着している。

極暖ヒートテックリブブラタンクトップ


「プリンセスタムタム」の極暖ヒートテックバレエネックブラT(袖付きブラトップ)

 

デザイナーとのコラボラインでは、クレア・ワイトケラーによる「UNIQLO:C(ユニクロシー)」を、クリストフ・ルメール率いる「Uniqlo U」と並ぶ二本柱として育てていく方針で、今回はメンズラインを新しく発表(メンズラインは中央左側)。
「Uniqlo U」はオニオンのようにアイテムを重ねる着こなしの提案が目を引いた。

 

ユニクロ生誕からの40年を、すごろくのようなパネルで表示。同社が今日まで積み上げてきたものを分かりやすく見せていた。