武田 尚子

2025 01 Oct

リズ・シャルメルが「ロックンドロール」!

パリの百貨店ボンマルシェで、「ロック」をテーマにした全館イベント「Rock'n' Drôle(ロックン・ドロール)」展が10月19日まで開かれている(レポート・写真 パリ在住:磯部美保さん)。

ノスタルジックなロカビリー風のイラストが目をひく「ロックンドロール」
グリーンとピンクのテーマカラーを配した吹き抜けのX型エスカレーター

9月からの新学期を心機一転盛り上げようというもので、「ドロール」とはフランス語で「おもしろい、愉快な」という意味。テレビ司会者や俳優として有名な Antoine de Caunes(アントワーヌ・ドゥ・コーヌ)が企画デザインを行ったもので、彼の演じるロッカーのDidier Lembrouille(ディディエ・ランブルイユ) が、これまた子供から大人まで皆が知っている漫画家 ZEP によってイラスト化され、館内の至る所に出没している。ミュージシャンの部屋を再現した「ロック・モーテル」をはじめ、ファッションからインテリア、ペット用品まで、ありとあらゆるものがロックンロールしているが、ランジェリー売場も例外ではない。

アバンギャルドな「LIVY(リビィ)」と共に、売場中央のポップアップスペースで凝ったロックの演出を行っているのは、エレガントなレース使いが目をひく「リズ・シャルメル」だ。同社取締役営業部長のロレット氏も、「他社をおさえて選ばれた」と喜んでいた。同じフランスブランドでも、いかにもロックがぴったりのモダンなスタイルの「LIVY(リビィ)」とは好対照で、売場の中でも絶妙のバランスを見せている。

ヒョウ柄カーペットの上に椅子とギター。誰でも自由に弾いていいという演出
フランスではギターが弾ける男性はもてるらしい
黒いレースのランジェリーが上質なロックを演出する
製品に使われていたハギレを使って、缶バッジを作るサービスも

この他、「エレス」や「ヴァニナ・ヴェスペリーニ」といったいずれもフランスのランジェリーブランドがロックをテーマにしたディスプレイを行っていた。ロックをテーマにこのようなおしゃれで洗練されたイベントができるのは、さすが「ボンマルシェ」である。