12月に入ったとたん、年末に向けて加速していく、せわしない雰囲気が漂っている。
時代の変化とともに、この時季を最近は「クリスマス」シーズンというより「ホリデー」シーズンと呼ぶ方がすっかり一般的になってきた。ホリデーコレクションのギフトアイテムに欠かせないのがランジェリーだが、今年はメンズにも目をひくものがある。

メンズといっても、まさにジェンダーレスに対応したものとして注目されるのは、「Chut! Intimates（シュット！インティメイツ）」で12月10日からオンラインで限定販売される（12月2日からオンラインで予約受付開始）ホリデーコレクション。
レディスと同じ感覚のレース使いを特徴にしたもので、少し緑がかったようなダークグレーとワインカラーの微妙な色の組み合わせがおしゃれ心をかきたてる。
ある意味ではフェミニンなデザインだが、パターンは男性の体型に合わせたビキニブリーフとストリングの2型。税込3850円という価格も気軽なギフトにぴったりだ。

同ブランドでは、肌ざわりのよいモダール素材でメンズをスタートして２，３年が経つが、徐々に男性顧客が増えている様子。
「昨今のLGBTの風潮に便乗したというわけではなく、当初から男女の違いなくランジェリーを自由に楽しむことを願っているブランドとしては、今回のホリデーコレクションもこれまでの延長線上にあります。特にボトムに関しては、男性が女性物を身に着けるのはやはり無理があるので、男性の体型に対応したものを作りたいと考えました」
チーフデザイナーの斎藤ゆかりさんはこう話している。

メンズのブリーフにレースや透ける素材を使うのは今に始まったわけではないが、レースのメンズブリーフが少しも奇異に感じられない時代になってきたことは間違いない。