武田 尚子

2020 10 Aug

白鳩グループの「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」

久しぶりに、恵比寿にある「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」の展示会へ伺った。
インナーウエアのネット販売大手・白鳩の傘下に入って約1年。従来からの「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」ブランド以外に、白鳩の商品企画をになう一事業部として、白鳩プライベートブランドの企画も手掛けるようになり、以前にも増して忙しくなったという。

「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」の2020秋冬物は、ブランドの世界観が少しも変わることなく、35年の歴史の蓄積を感じさせた。
新しい取り組みとしては、幅広い顧客の導入を狙って、ブラジャーで3000円を切る価格帯の「ミニョン」グループが登場。脇高のベーシックなパターンで、多サイズをそろえている。ロマンチックな色づかい(ピオニーピンク、ピスタチオ、グレー)や、レースアップのバックディテールなどが目をひくファッショナブルなグループとなっている。

そのほかの商品グループは、いずれも「ラ・ヴィ・ア・ドゥ」らしい、一味違うレース使いが特徴。

9月展開になるのは、インケミ風のボーラーレースを使ったグループ。ボールリングの穴の周りをかがった飾りがポイント。キャメルゴールドの色が肌を引き立てそう。

10月展開は、クロダレースの上質な国産ストレッチレースと、シアーなチュールの微妙な配色が楽しめるグループ。ブラはクロス型のバックデザイン、ショーツやタンガは凝ったバックホールと、後ろ姿も個性的なグループとなっている。

クリスマスシーズンも意識した11月展開は、キラキラ光るギュピールレースがリースのような効果のあるグループ(ブランドは「ドメスティックアンダー」)。繊細で細かなリーフ柄のレースに、コンパクトなフォルムを特徴とするブラジャーとなっている。